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![]() 大手通信企業KDDIのオーストラリア進出の歴史は、前身のKDDが1974年に駐在員事務所をシドニーに開設して以来30年以上になる。技術革新と価格競争が加速する通信業界で、激しい波を乗り越えていく戦略とは何か ? 現地法人の小田幸也社長に話を聞いた。 日本とオーストラリアの相互の通信自由化を受けてKDDオーストラリアとして現地法人化したのが1998年4月。2000年7月には、現地日系インターネット・プロバイダーの東京ネットに資本参加。00年10月のKDDと第二電電(DDI)、日本移動体通信(IDO)の3社合併に伴い、同年11月には現地法人も現在の社名に変更した。 現地法人の設立以来、サービスのメニューを拡大してきた。現在では、々餾歙賤儔鸚サービスや国際フレーム・リレー・サービス、IP-VPNサービスなどからなる「ネットワーク・インテグレーション・サービス」、⊆卞皀優奪肇錙璽(LAN)から国際間のネットワークまで顧客の要望に応じたネットワーク・システムのコンサルティング、機器販売、管理・保守を行う「システム・インテグレーション・サービス」、「東京ネット」のブランドによる個人・企業向けのインターネット・サービス、す馥・国際電話サービス――の4つが事業の柱。このうち売上ベースで「企業向けが8〜9割、個人向けが1〜2割」(小田社長)。シドニー北部チャッツウッドにオフィスを置き、年間売上が約500万ドル。14人の従業員のうち小田社長を含む3人が日本のKDDIからの出向社員となっている。 「オーストラリア進出の当初の目的は、進出日本企業の通信需要への対応。そうした日本企業での海外サポートという基盤の上に、通信自由化によって、現地でも通信サービスを提供することで収益を上げていくことが可能になった」と小田社長は語る。 オーダーメイド型のコンサルティング提供 同社は企業の要望に応じて、通信サービスとオフィス内LAN構築の両方を提供している。現在、最も力を入れているのは、従来の専用線よりもコストが低い、インターネットによる企業ネットワークの構築。低コストのため、これまで専用線を使用していた顧客がインターネットに切り替えるケースが増えているという。 ただ、インターネットは機密保持の点で専用ネットワークと比べてリスクが高い。そこで、「ファイアウォール」と呼ばれるインターネットのセキュリティー技術を使った、コストも低く、安全性が高い「インターネットVPN」というサービスが注目されている。これは、価格競争も激しいものの、小田社長はオーストラリアで今後伸びていく商品だと見ている。 特に、こうしたインターネット通信とシステム・インテグレーションを組み合わせたサービスに重点を置く。インターネットとファイアウォールに基づいたインターネットVPN構築のコンサルティングだ。「価格が低くて、かつ信頼できるサービスをパッケージで提供できる」のが同社の強みだという。 「インターネットは確かに安くて便利なサービスだが、誰もが簡単に入って来ることができる。企業内ネットワークに何者かが侵入してデータを改ざんしたり、送信中のデータが盗まれたりするトラブルが発生すれば、企業は莫大なコストがかかるばかりか、社会的信用も失う。セキュリティー対策はムダなコストではなく、必要なマネジメント・コスト。結果的にはその方がコストははるかに安いし、なにしろ業務が円滑に回る」 ただ、コストが安いからといってすべての通信がインターネットに移行していくわけではないと見る。顧客のニーズに応じて、専用ネットワークとインターネットを使い分ける時代だという。専用ネットワークとインターネット、そしてシステム・インテグレーションのサービスを同時に提供できる同社は、「顧客によってどんなネットワークが最適かというオーダーメイド型のコンサルティングを提供することができる」。また、オーストラリアだけではなく、KDDIの世界中のネットワークを生かした「グローバルなネットワーク構築をサポートできる」のも利点となっている。 質の高いサービスを非日系顧客にも 目下の課題は、システム・インテグレーションのサービスでさらに市場への浸透を図ること、そして、価格競争の激しい電話とインターネットでは、東京ネットの統合メリットを生かし、電話とインターネットのパッケージ・サービスをさらに強化していく必要があるという。 また、非日系市場の開拓も積極的に進めていく。現時点で、日系顧客の割合(売上ベース)は4分の3で、アジア系を中心とした非日系は4分の1。システム・インテグレーション・サービスを軸に外資系・現地企業に売り込んでいく意向だ。 「まずは非日系企業の市場に、どれだけビジネス・チャンスを拡大していけるか。日系企業のニーズは多様で要求も厳しいので、通信にかかわる部分は何でも応えられるというサービスと技術、体制を構築してきた。そうした高水準のサービスと競争力の高い価格を、非日系の顧客にも提供できることが最大の強みになる」
小田
幸也 社長1957年生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。86年入社。国際部国際業務課課長補佐、ワールドパートナーズ・カンパニー(米ニュー・ジャージー州/外国通信会社との合弁)バイス・プレジデント、国際営業本部キャリア・ビジネス推進部次長を経て、2003年11月より現職 <小田社長に聞く10の質問> 〆賊Δ量叩Ъ慧照起 ∈F匹鵑任い詼棔А崋最圓遼楴繊 オーストラリア(シドニー)の好きなところ: 穏やかな気候と豊かな自然 こ阿ら見た日本の印象: 細かなところまで行き届くことに慣れてしまっている国 スイな音楽:映画音楽 β嵯匹垢訖諭父 有名人を3人食事に誘うとしたら誰 ? :星野仙一、ビル・ゲイツ、クリント・イーストウッド ┝駝またはスポーツ:映画鑑賞、テニス、ゴルフ 将来の夢:プライベートでのんびり世界旅行 カラオケの18番: 「酒と涙と男と女」 |
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