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三井住友銀行(SMBC)は8月21日、シドニー支店の営業を開始した。投融資業務を行ってきた従来の現地法人、三井住友ファイナンス・オーストラリア・リミテッドに加えて、預金業務を取り扱うことができる支店を開設した。その狙いは何か? ビジネス・チャンスの拡大に向けアクセルを踏み込む門田源シドニー支店長(三井住友ファイナンス・オーストラリア・リミテッド社長を兼任)に話を聞いた。 三井住友銀行は、1990年代以降の日本の金融業界再編により、旧三井銀行と旧太陽神戸銀行が90年に合併してできた旧太陽神戸三井銀行(92年にさくら銀行に改名)が、2001年に旧住友銀行と合併して生まれた。02年に持ち株会社として設立された三井住友フィナンシャル・グループは、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャル・グループとともに、日本の3大メガバンクの1つに数えられ、世界でも有数の規模を誇る。 オーストラリアでは、主にエネルギー関連の資金需要に対応するため、旧住友銀行が84年、旧三井銀行と旧太陽神戸銀行が86年、それぞれ現地法人を設立していた。その後、日本の金融再編劇に応じて在豪拠点も合併を重ねてきた。現在、シドニー市内中心部のチフリー・タワーにオフィスを構え、日本からの駐在員6人を含む約55人のスタッフが勤務している。
新コンセプトで業界を主導 これまでの現地法人という形態では、「資本金は2億ドル弱。最近の大型プロジェクトに対応できなくなってきた」(門田支店長)という悩みがあった。資源ブームを背景に、5〜10億ドルといった大型融資案件が増えたことに加え、銀行間の競争の激化、企業の銀行選択の動きなどが、支店設立を決めた最大の理由だった。アジア、北米、欧州の金融拠点を結ぶSMBCの世界ネットワークの一部として、東京の本店の潤沢な資本金をベースに需要に対応できるようにしたのだ。 「資本金に余裕がないと、リスクも取りづらい。いかにリスクを取って、そのリスクに見合うだけのリターンを得るかが金融の本質。支店化することで従来よりも一歩踏み込んだ判断ができるようになり、顧客の資金調達への対応も、ぐんと幅が広がる」と門田支店長。 現時点での業務内容の内訳は、顧客への資金供給が「4割から半分くらい」、プロジェクトへの投資や買収資金の供給が3割5分ほど、残りが、買収案件の仲介などのアドバイザリー業務や資産評価などとなっている。貸付残高の割合は「日系企業がおよそ3割、地場企業と多国籍企業、現地のプロジェクトが約7割」という。 こうした現地の金融機関と競合する業務でのSMBCの強みは何か? 同支店長は「新しいコンセプトだ」と強調する。例えば、90年代に英国で考案された、公共部門の施設整備などに民間資金を活用する仕組み「PFI/PPP(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ/パブリック・プライベート・パートナーシップ)」。シドニーの前に赴任していたロンドン支店でPFIのチームを立ち上げ、現在では取扱額が約30億ポンドと欧州のPFI市場でシェア1位を占めているという。そうしたノウハウの蓄積があることが、現地の金融機関に対する大きな強みになると見る。 また、金融業界誌で高い評価を得ている同行のキャッシュ・マネジメント・システム(CMS=ウェブ上のコンテンツ管理システム)も、支店化に伴って導入する。日本に拠点がある企業が同行のCMSを使えば、ウェブ上で日本の口座をモニターしたり、資金を動かしたりすることができる。これは主に日系企業向けに開発したものだが、地場企業のニーズにも対応できるとの読みがある。 「銀行ライセンスを取得できたので、一人前の商売ができるようになるだろう。(支店化によって)地場の銀行には取れないリスクも取れるようになるし、日系企業のニーズにももっと応えられるようになると期待している」 ブランド認知度の向上目指す オーストラリアに進出している日系金融機関の中では支店化は後発だが、「さまざまなレベルで地場の企業と付き合っているので、地場の情報を一番持っている」ことも大きな強み。M&Aやプロジェクトの仲介などの豊富な情報量で差別化できるのではないかと自負している。 一方、社内では現地スタッフの意識改革にも力を注ぐ。「スゴいことをやっているなと思われるようなことを1つ、2つ何かやってみろ。それができたら、3つ、4つやれ」と盛んに檄を飛ばす。現状に満足することは、決して良しとしない。「オーストラリアの4大銀行と互角に競争ができる所までは行くのは無理だが、2番手グループくらいにはなれる」と口を酸っぱくして言う。支店化によって、銀行というステータスを得ることで、現地スタッフのモチベーションを高める効果にも期待しているという。 現在の業績に甘んじず、より高い目標を見据える同支店長は、インタビューの最後にこう展望を語った。「オーストラリアはインフラの整備が遅れているので、当行のPFIでの強みを生かして、インフラ整備で貢献できるはずだ。また、将来的には、一般的にはあまり知られていない「SMBC」というブランドの認知度を「HSBC(香港上海バンキング・コーポレーション)」に匹敵するほどまでに高めたい。そこまで徹底的にやらなければ」
<門田支店長に聞く10の質問> 〆賊Δ量叩徳不孤、必有隣 ∈F匹鵑任い詼棔Brian GreeneのThe Fabric of Cosmos オーストラリアの好きなところ:煽てて、誉め倒してひとを育てるやり方 こ阿ら見た日本の印象:内向き志向が強くて、何年かしたら忘れ去れた存在にならないか心配です。 スイな音楽:ベートーベンの弦楽四重奏(東京クァルテット、ABQ) β嵯匹垢訖諭陶淵明の生き方に惹かれています。「結盧有人境、而無車馬喧…」の世界です 夕食に招待するなら:大酒豪の李白、白楽天、それに下戸であるにもかかわらず飲酒に関する名詩を数々残した杜甫とオーストリア・ワインを飲み明かしてみたいです。 ┝駝:チェロ、中国書道 将来の夢:妻とのデュオ、娘3人とクァルテットを組みたいです。 カラオケの18番:すみません。カラオケ嫌いです。無理強いされると「月の法善寺横町」を歌っています。 |
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