
サーファーズ・パラダイスの海といえば、高い波とまっすぐな砂浜のイメージ。しかし、ここには入り組んだマングローブにさざ波が静かに打ち寄せる、もう1つの海がある。そんな風景を楽しむために、マリン・スポーツが1年中盛んなゴールドコーストならではのアクティビティー、ジェット・スキーを運転し、オーストラリアの大自然の中を走り抜けてきた。取材・文=本紙編集部 写真提供=Jet Ski Safaris
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| この景色を独り占めできる。額に入れて持ち帰りたい |
サーファーズ・パラダイズを抜けて、マリナーズ・コーブへ車を走らせる。到着した桟橋にはたくさんのジェット・スキーが係留されていて、気分がグッと高まる。透き通った水はとてもきれいで、小さな魚たちが気持ちよさそうに泳いでいる。
今日のガイドはカート。車を運転するよりもジェット・スキーを運転する時間の方が多いという、根っからの海好きだ。そんな彼が口癖のように「No
Worries」を繰り返しながら、緊張気味のジェット・スキー初心者たちに海のルールを教えてくれた。
説明が終わるといよいよ出発だ。ライフジャケットを着けて2人乗りのジェット・スキーにまたがる。最初は同乗する友人に運転してもらった。エンジンをスタートさせ、ゆっくりと発進する。マリーナを出ると、一気に加速だ
! 見る見るうちに小さくなるサーファーズの高層ビルを後ろに、ジェット・スキーはぐんぐんと進んでいく。ふと周りの景色を見ると、辺り一面マングローブと白い砂浜だ。風を切って猛スピードで駆け抜けるジェット・スキーとは対照的に、水辺でのんびり過ごすペリカンや浜辺で手を振る人たち。いつかテレビで見た風景が目の前にある。
しばらくして船の行き来のない波の穏やかな場所まで来ると、いよいよ運転の交代だ。うまく運転できるだろうか ? 実はジェット・スキーにはブレーキがない。自転車のブレーキ・レバーのようなアクセルと方向転換のためのハンドルだけだ。シンプルな構造だが、車の運転に慣れた私には少し不安だ。最初はゆっくりとアクセルをふかしながらスタートする。スピード加減がよく分からず何度が急発進を繰り返したが、思ったより操作は簡単で、すぐに加速にも慣れた。きっと一人前のジェット・パイロットに見えるはず
!
しばらく広い海原を走り続けると、カートがマングローブの中へと案内してくれた。生い茂る緑の木々と蛇行する水路。熱帯のマングローブを横目にどんどん奥へ進んでいく。ジェット・スキーの引き波にざわめくマングローブ。楽しい
! さらに狭い水路へと進む。頭を下げないと通れないほどの高さまで濃い緑の葉が生い茂る。人が足を踏み入れないマングローブをこんな間近で見られるなんて!
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| サウス・ストラドブローク島の桟橋。ジェット・スキーも休憩中 |
ノース・ストラドブローク島の手前まで来ると、突然目の前が開けて水平線が見えた。外洋が近く波が荒い…。ジェット・スキーは波に持ち上げられて大きくジャンプする。自分の体も宙に浮く
! まるでロデオの荒馬に乗っているみたいだ。このスリルもジェット・スキーならではの醍醐味だろう。
「ロデオ」の後はサウス・ストラドブローク島にジェット・スキーを着けて休憩だ。風にあたって体が少し冷えたので紅茶がおいしい。この静かなリゾートにはかわいいワラビーたちや、小さな桟橋で釣りを楽しむ人、沈む太陽がきらきら反射している水面をぼんやりと眺める人が、皆それぞれの時間をのんびりと過ごしている。夜にはきれいな星が見られるのだろう。
ひと時のリゾート気分を味わい、再びジェット・スキーに乗り、エンジンをスタート ! 今まで波の音しか聞こえなかった浜辺が急に賑やかになる。ジェット・スキーの旅ももうすぐ終わりだ。海沿いの豪邸を見ながら帰途につく。ウォーターフロントの家々には立派なボートが係留してあり、見応え十分。ミリオネアたちが、夕方の庭でバーベキューをしている。今日は緊張して体に力が入ったのでお腹もペコペコだ。立派な家々を横目に大きな橋の下を通り抜けると、ゴールはもうすぐ。目の前にサーファーズの高層ビルが迫り、ツアーの終わりが近づく。もっと乗っていたかったなぁ。「ありがとう。また来るよ
! 」。カートにお礼を言って、往復70キロ、2時間の楽しいジェット・スキーの旅が終わった。
免許がなくても自分でジェット・スキーを運転して、アドベンチャー体験ができるツアーを唯一QLD州で行っている。ツアーは1時間と2時間の2種類。ライフ・ジャケットの貸し出しや、事前講習もあるので誰でも参加可能。水しぶきがかかってもよい服装で。風を受けると冷えるので、出発時間によっては脱ぎ着が楽な上着があると便利。夏はシュノーケリングのチャンスもあるので、水着も必要だ。イルカに遭遇することも
!
■連絡先:Jet Ski Safaris ■Mobile: 0431-234-001(日本人が対応)