食いしん坊が行く! シドニーのあの店この店
- 「Glass」 [2008/7/11]
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| いまやセレブ級シェフとなったルーク・マンガン氏 |
ゴージャスなムード満点 セレブ・シェフのお店
文=食いしん坊ママ
かわいらしいルックスでレシピ本も飛ぶように売れているイギリスの人気シェフ、ジェイミー・オリバーや、TV番組「Ramsay's Kitchen Nightmares」でFワードを連発し、すっかりおなじみとなったコワモテのゴードン・ラムゼイなどに代表されるセレブ・シェフ。彼らに匹敵するオーストラリアのシェフと言えば、「Tetsuya's」の和久田哲也、「Bilson's」のトニー・ビルソン、「Rockpool」のニール・ペリー、「Billy Kwong」のカイリー・クォングなどだろうか。有名レストランで修行して育った若手シェフたちが追い付き追い越せと独立して開業、セレブ入りを目指すのが1つの流行のようになっているが、その中で最近注目されているのがルーク・マンガンだ。彼は3年前、ヒルトン・ホテルのリニューアル・オープンと同時に、2階にレストラン『グラス』を開店した。
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| オントレーの赤オニオン・ジャム入りいちじくのタルト |
ルーク・マンガンは、イギリスで修行をし、帰国してからシドニー市内の「CBD」レストランのシェフとして名を上げた人。29歳という若さで独立、ダーリングハーストで「ソルト」を開店するや、たちまちシドニーのセレブ・シェフの仲間入りを果たした。また、パディントンでフレンチ風ビストロ「ビストロ・ルル」をオープンし、これもヒット。しかし、これらのレストランは『グラス』開店の前後に閉め、『グラス』へ全力をかけるというから開店時は話題を呼んだわけだ。
以来、マンガンは07年4月に日本のPJ社との共同出資で東京・丸の内に「ソルト」と「ワールド・ワイン・バー」をオープン。さらには、米サンフランシスコにも出店し、現在はメルボルンとロサンゼルスで店舗展開を検討中とか。レストラン以外にも商品開発、本の出版、TV出演など、野心的に事業活動をしている彼は弱冠38歳。ビジネス・センスに長け、シェフというよりレストラン経営者・実業家として腕を上げているようだ。
前置きが長くなってしまったが、なぜなら私は『グラス』が好きなのである。ヒルトン内の高級感あるレストランにして、ブラッセリー風で良心的な料金が何よりも気に入っている。先日、ゴールドコーストに住む友人がシドニーに来てヒルトンに宿泊したので、『グラス』で再会を祝うことにした。
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| レモン・シロップがけ甘草プリン |
仕事帰りの黒いスーツで冴えない私とは対照的に、おしゃれに着飾ったグラマラスな彼女は『グラス』のムードにぴったり、と思わず感心。久しぶりの会食は、私の日本語アクセントの英語と彼女のポーランド・アクセントの英語で、お互い1人娘を持つ身の上話で始まった。まずは、Yarra Valley産Gembrook Hillソービニヨン・ブランで乾杯。ワイン、アルコール・リストの中身は非常に豊富で、幅広い客層に対応している。さていよいよお楽しみのメニュー選び。私はここのタルタル・ステーキが大好きなのだが、今日は気分を変えて別の品をチョイス。オントレーは「カニ入りラビオリとカニのクリームソース」、メインは「和牛ステーキ、ガーリック・マッシュルーム・骨髄ソース」。彼女はオントレーに「豚バラ肉ロースト」、メインに「ラビット肉の盛り合わせ」を選んだ。話が弾む中、するすると胃に入っていくオントレーとメイン。ただ和牛ステーキは、ややこってりとした印象。和牛の脂と骨髄ソースとあれば、それもそのはず、おいしいとはいえ、250グラムもある大きなお肉なので少ししつこく感じた。女性であれば2人でシェアしてちょうど良い量と味だ。デザートは「チョコレートの盛り合わせ」を仲良く分け合う。コレステロールが気になりながらも、止まらないおしゃべりに合わせて、すべてぺロリと平らげてしまった。
気の合う友人とおいしいワインと食事を囲んでの再会にうっとり。お値段は気持ち分のチップを入れて2人で250ドルでした。金曜の夜の客層は家族、会社の同僚の集まり、ホテルの宿泊客、カップルなど、さまざまだった。『グラス』で食事をするのはほぼ1年ぶり。以前よりアジア系のスタッフが増え、多少料金が上がった気がしたことに時の流れを感じつつ、次回はまたタルタル・ステーキをオーダーしようかな…なんて、やっぱり『グラス』は私のお気に入りの1つだ。
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豚バラ肉ロースト | 和牛ステーキ |
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ラビット肉の盛り合わせ | チョコレートの盛り合わせ |
シドニーに在住して30年。オーストラリアの食生活はヨーロッパや中近東、アジアからの移民が多く入国して以来、ガラリと様変わりした。モダン・オーストラリアンと言われる、言わばオーストラリアに住む移民たちが持ち込んだ各国の素材や要素を利用し、豪州独自の洗練された料理が創り出され定着し出したのもここ10年くらい。今やいろいろな国の本場料理が楽しめるだけでなく、おしゃれなカフェやバーが続出。中には独創的に工夫されたお店や、抜群の景色を眺めるお店なども。また、話題性の多いシェフがどんどん出現して、シドニーのレストラン事情は大きく変貌し、楽しくなった。「食べる」ことが大好きな私は、1週間に3度は外食を楽しんでいる。そんな私の経験からお薦めのレストランをご紹介するコラムです。

DATA
「Glass Brasserie」
Level 2, Hilton Hotel, 488 George St., Sydney NSW
Tel: (02)9265-6068
Web: www.glassbrasserie.com.au
ブレックファスト月〜金 6AM〜10AM、土・日7AM〜11AM
ランチ月〜金12PM〜3PM
ディナー毎日6PM〜深夜
お値段の目安: オントレー$20〜$30、メイン$30〜$60、デザート$15〜$20、ワイン:グラス$10〜、ボトル$41〜$1万3,000
ちょっと補足: セット・メニューが楽しめるプライベート・ダイニング、キッチン付近にある大型テーブルとプライベート・エリアの2種あり。
日・祝日は10%サーチャージが付く。 10人以上の場合は10%のチップが加算される。
私の評価:
気楽さ ★★
サービス ★★★☆
家族・友人とともに ★★★★
幼児・子ども連れ ブレックファスト以外はお薦めしません
接待 ★★★★★
ロマンチックな記念日 ★★★★★
英語力 ★★★
事前にウエブサイトでメニューの研究をお薦めします
費用対価値 ★★★★
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