シドニーのあの店この店
- 「Glebe Point Diner」 [2008/8/25]
|
| 食べ応えも満点のメインを囲む |
“旬”が自慢の注目ダイナー
文=食いしん坊ママ
シドニーに在住して30年。オーストラリアの食生活はヨーロッパや中近東、アジアからの移民が多く入国して以来、ガラリと様変わりした。モダン・オーストラリアンと言われる、言わばオーストラリアに住む移民たちが持ち込んだ各国の素材や要素を利用し、豪州独自の洗練された料理が創り出され定着し出したのもここ10年くらい。今やいろいろな国の本場料理が楽しめるだけでなく、おしゃれなカフェやバーが続出。中には独創的に工夫されたお店や、抜群の景色を眺めるお店なども。また、話題性の多いシェフがどんどん出現して、シドニーのレストラン事情は大きく変貌し、楽しくなった。「食べる」ことが大好きな私の経験からお薦めのレストランをご紹介するコラムです。
食べ歩きが大好きな友人夫婦のスージーとフランクから「絶対にお薦めだから、行ってみて ! 」とご推薦いただいたのが、今回紹介する「グリーブ・ポイント・ダイナー」。「久しぶりに親子3人で出かけてみようじゃないか」という夫の提案を、待ってましたと早速土曜の夜の予約にトライ。が、残念ながら、その週は満席とのこと。じゃあ翌週の…と言いかけたら、金・土の夜は数週間前の予約が必要らしく(!)、土曜のランチを予約することに。
![]() |
| 外観同様に飾らない店内も好感度大 |
テーブルに到着したメニューには当日の日付けが付いている。ということは、毎日更新 !? 1枚の紙にワイン・リストと飲み物とメニューがプリントされ、とても見やすい。オントレー5種、メイン6種、デザート5種に、ワインはNSW州産のワインが圧倒的に目立つ。ワイン選びを任された私は、オレンジ市産の「Icely Road Sauvignon Blanc」を選んだ。初めて飲むワインだが、オレンジ市は1度訪れたことがあり、ハンター・バレーほどメジャーではないが、けっこう安くておいしいワインがある隠れた名産地だ。まずは家族の健康を祝してワインで乾杯。オントレーを2種、3人でシェアすることに。
「カムデン産オーガニック・チキンのレバー・パテ」は、たかがパテと思いきや、舌がとろけるようなチキン・レバーの味が何とも美味。NSW州北部、ヤンバやマクリーンという町があるクラレンス川で捕れたエビのフライ「Clarence River School Prawns Deep fried with Alioli」は、フライにしてはさっぱりして歯応えのあるシュリンプがなかなかの高ポイントだ。さらに、私はメインに、「Bermagui Snapper Fillet」。NSW州南部海岸の漁業町、バーマグイで捕れた鯛の料理を。娘は「今日はダックがいいわ」と同じ地域にある町、バラウォング産の「Burrawong Duck Breast」を。主人は「友人がお薦めのチキンでいこう」とシドニー郊外のカムデン市で飼育された「Camden Organic Chook」。さてメインの料理の味は…。
![]() | ![]() |
| シュリンプのフライ、アリオリ・ソース添え | しっかりと身がついた鯛料理 |
![]() | ![]() |
| オーガニックならではの美味しいチキン、ブレッド・ソースでさらにパワーアップ | しつこさを押さえたダック料理 |
鯛は新鮮な白身に程よく火が通り、フェンネルやさやインゲンのピューレとサルサ・ヴェルディ添えで繊細な味付けが絶妙。ロースト・ダックも程よい焼け具合に、芽キャベツ葉とカラント入り、そしてフライドポテト添えが◎。チキンはコーン、パースニップ、チャード入りのブレッド・ソース付きで、こちらもローストとは思えないオーガニックならではの柔らかく、ジューシーな仕上がり。このメインたちがボリュームたっぷりだったため、デザートまでチャレンジできなかったのが、う〜ん残念。
1人住まいを始めた娘と久しぶりに親子3人で出かけたランチ。楽しい時間は過ぎるのも早く、あっという間に2時間を経過し「フランクとスージーの推薦、間違いなかったね」と3人で頷き合い、幸せな時間はひとまず終了。チップを含んで3人で180ドルの値段も、この味とボリューム、そしてくつろいだ楽しい時間を思えば納得。
![]() | ![]() |
| Tetsuya’sでシェフをしていたというニコラさん。フロアを忙しく切り回す | ヘッド・シェフのアレックスさんがNY出張で留守中の間、キッチンを守る笑顔のシェフたち |
「グリーブ・ポイント・ダイナー」は開店からわずか1年ちょっと。ボンダイ・ビーチにある「Sean's Panorama」という人気レストランで働いていたシェフのアレックス・カーンズとアンドリュー・ジョンが、シェフとマネジャーとしてコンビで運営している。営業時間は働くスタッフたちのライフスタイルを考慮している。輸入ものは料理用のオイルとパルメザン・チーズくらいで、地元の食材を選んで使い、ニュージランド産の魚類以外はほとんどがオーストラリア産だそう。メニューに産地名がついているのは、そこに理由があったのだ。“シーズナル(旬)なもの”であれば料理のスタイルは問わず、「チキンはあくまでもチキン、あとはアレックスの創造が仕上げる」とアンドリューさん。だから、メニューもワイン・リストも日替わり、時には日に2回変わることもあるんだとか。旬にこだわりながらも気取らないスタイルと良心的な値段で人気上昇中、注目の1軒だ。
|
DATA
「Glebe Point Diner」
407 Glebe Point Rd., Glebe NSW
Tel: (02)9660-2646
ランチ金&土12PM〜2:30PM、日(2交替制)12PM〜2PM、2PM〜食事が終わるまで
ディナー水&木(2交替制)6PM〜8PM、8:15PM〜10:45PM、金&土(2交替制)6PM〜8PM、8:30PM〜10:45PM
お値段の目安:
オントレー$16〜$18、メイン$26〜$28、デザート$14〜$16、ワイン:グラス$9〜$15、ボトル$28〜$160、バブルス(シャンパン&スパークリング・ワイン)$40〜$410
ちょっと補足:
グループは最大6人まで。
アメリカン・エクスプレスとダイナーズ・カードは使用不可。
予約は水曜午前10時30分以降より受付け。金・土のディナーは余裕を持って6週間前の予約がお薦めだが、キャンセル待ちもあり。ランチの予約は比較的融通が利く。
BYOワインは1本につき$15のコルケージ料金を追加。
私の評価:
気楽さ ★★★★
サービス ★★★★
家族・友人とともに ★★★★
幼児・子ども連れ テラスでのランチ以外はお薦めしません
接待 フォーマルな席には不向き
ロマンチックな記念日 ★★
英語力 ★★★
費用対価値 ★★★★
|
その他の注目記事: |

























































































