![]() |
ハッと驚く歯のはなし
Vol. 9
Q 親知らずが時々痛みます。前から抜かなければならないと言われているのですが、このままにしておいたら問題があるのでしょうか ?
A 親知らず(智歯)は、10代後半以降、一番奥に生えてくる歯のことを言います。上下左右4本生えてくるのが一般的ですが、これが3本だったり、全く生えないこともあります。奥歯の後ろに親知らずが生えてくるためのスペースが十分残されていないと、親知らずが生えてこられなかったり、生えてこようとする過程で手前の歯を押したり、摩擦を生じたりします。そしてほかの健康な歯や歯肉にまでさまざまな悪影響を及ぼします。こういった場合、親知らずは抜歯しなければなりません。親知らずの生え方、場所や角度などによっては、一般歯科医師から専門医師に紹介されることもあります。
親知らずのためのスペースが十分に残されていないことで引き起こされる具体的な問題としては、まず炎症が挙げられます。親知らずが出てこようとしている場所周辺の歯肉が赤くなったり、腫れたりします。これにより痛みが引き起こされたり、顎が動かしにくくなったり、さらには体全体がだるいと感じるようになることもあります。 親知らずが出てこようとしてその手前の歯が押され、痛みを引き起こしたり、歯並びを悪くすることもあります。また親知らずが隣の奥歯と擦れ合うことで双方の歯が損傷され、虫歯となることもあります。この場合のダメージは深刻で、最悪の場合2本の歯を両方とも抜かなければならなくなることもあります。
さらには、問題のある親知らずが抜歯されないままでいると、その歯の根の周りに腫瘍ができることがあります。また上顎の親知らずが頬の方へと横に生えてくると、常に頬の内側の粘膜と擦れ、潰瘍ができることもあります。
親知らずの生え方に問題がある場合、抜歯にあたっては、歯肉を切り開きこの親知らずをいくつかに分解して抜く方法が採られます。抜歯後歯肉は縫合され、糸は数週間後には自然と溶解します。溶解しない場合は、一般歯科医師がこれを取り除きます。
![]() |
Dr. イアン・マラトス歯科医院
歯科医歴24年。多数の日本人患者の診察・治療経験を持つ。1年間の日本滞在経験もあり、日本語が堪能。日本の歯科事情はもちろんのこと、日本人社会のシステム、日本文化にも深い理解がある



















日本語総合紙
シドニー・ガイドブック
英字マガジン
GC 検索マップ&ガイド