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- 寝汗にはどのような原因があるのでしょうか。 [2008/5/26]

Q:
最近よく寝汗をかきます。精神的なストレスがあり、よく眠れないということもあるのですが、何か悪い病気ではないかと心配です。寝汗にはどのような原因があるのでしょうか。
(27歳女性=ワーキング・ホリデー)

A:
発汗は副交感神経の作用によって体温をコントロールするためのメカニズムです。寝汗は比較的よく起こる症状で、生理的な理由で起こることもあれば病気が原因で起こることもあります。
異常な発汗は、ホルモンの異常、体温調節の異常、それに病気から起こります。夜間に起こりやすいのは、寝具をかけることで体温を下げるためにある蒸発のメカニズムが遮られることや、日内変動のために夜の方が体温は高めだということがあります。
寝汗の分類
軽度:枕を回転したり毛布を取らなければならない
中度:起きて顔や汗の出た部分を洗わなければならない
重度:衣服やシーツを取り替えなければならない
寝汗の原因
*環境:熱い気候、ヒーターや電気毛布の使用など
*精神:ストレスや不安症
*ホルモン:甲状腺機能亢進症、糖尿病で起こり得る夜間低血糖、更年期症、褐色細胞腫(Phaeochromocytoma)、カルチノイド症候群(Carcinoid syndrome)など
*感染症:伝染性単核球症(Infectious mononucleosis)、 結核、感染性心内膜炎(Infective endocarditis)、エイズなど
*癌:ホジキンリンパ腫(Hodgkins lymphoma)、 非ホジキンリンパ腫(Non-Hodgkins lymphoma)、肝臓癌(転移)
*薬品:解熱剤の反跳、抗鬱剤の副作用、降圧剤やバイアグラの血管拡張作用、乳癌に使われるTamoxifen、前立腺癌に使われるホルモン系の薬、アルコールなど
*そのほか:睡眠無呼吸症、悪夢、胃食道逆流(肺への誤嚥による)など
*稀な原因:頭部外傷、脳卒中、てんかん、側頭動脈炎(Temporal arteritis) など
寝汗における危険信号
次のような状況の場合、重要な疾患が潜んでいるかもしれません。
*症状の沿革から明らかな原因が分からない場合
*ひどい寝汗により、寝具がぐっしょり濡れ、眠りから醒まされるような場合
*寝汗が1カ月以上続いている場合
*38度以上の発熱や体重減少(6カ月の間で10%以上の減少)を伴っている場合
検査
まず、ごく一般的な検査から始めます。血色素、白血球数、血沈(ESR)、C反応性蛋白質(C-reactive protein)などは、体内に炎症や感染症が起こっているかを見ることができます。そのほか、肝機能検査なども役に立つことがあります。症状によっては伝染性単核球症の検査、尿の培養検査、血液培養検査、抗核抗体検査、AIDS検査、ツベルクリン検査、胸部レントゲンや腹部CTスキャンなども必要となるかもしれません。

鳥居 泰宏(とりい やすひろ)
ノースブリッジ・ファミリー・クリニック
メルボルン大学医学部卒。日本人在住者の多いシドニー北部ノースブリッジで一般開業医を始めて19年。穏やかな語り口が印象的な優しい先生として知られる
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