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- 最近、目がちかちかしたりぼやけて仕方がありません。 [2008/6/17]

Q: 最近、目がちかちかしたりぼやけて仕方がありません。目が乾いたような感じもします。医者にはドライアイ、目が乾き過ぎているからだと言われました。どのようなことに注意したらいいのでしょうか。
(45歳男性=会社員)
A:
目の乾燥から起こる症状はいくつかあります。涙の生産機能が低下しているか、涙の蒸発が多すぎることによって目の保護粘膜が途切れてしまい、眼球の表面に炎症が起こり、角膜に損傷をきたすこともあります。
症状
*目の中に何か異物が入っている感触 *目のかすみ *痛み *羞明(まぶしさ)*不快感 *赤目 *目が乾いている感じ *涙漏(涙目)*かゆみ *目の疲労感 *灼熱感、チクチクとする感触 *眼瞼炎 *目が重い感じ *頻繁なまばたき(ショーグレン症候群の場合、口の渇きも起こります)
原因
涙は、涙腺から出る水性液、瞼にあるマイボーム腺から出る油、それに結膜の杯細胞から出る粘液から成り立っています。男性ホルモン・レベル、角膜の知覚によって起こる神経の刺激、それに瞼の機能によってこの成分のバランスが保たれ、正常な涙が作られます。この相互作用が何かの理由で崩れたら涙によって作られる保護粘膜が不安定になります。
タバコの煙が多い環境にいると目も乾燥します。兎眼(睡眠時に瞼を完全に閉じられない状態)もドライアイを起こします。
いくつかの薬(特定の降圧剤、抗鬱剤、抗ヒスタミンなど)で目の乾燥を起こすこともあります。
ドライアイの診断
特にドライアイを確実に診断できる検査はありません。症状は結膜炎などからでも起こる症状なのでそれだけでは判断しかねますが、眼乾燥の場合は夜にひどくなったり、瞼を閉じたり人工涙液をさしたら症状が軽減するという特徴があります。
眼に蛍光染色液を入れて角膜に傷があるかということを見ることもあります。ドライアイの場合、典型的な角膜潰瘍のパターンが見られますが、軽症ならば角膜に異常は見られません。
必要ならば眼科でシルマーテスト(Schirmer's test:濾紙小片の一端を下眼瞼内の結膜嚢内に入れ、5分間で濾紙が何ミリ濡れるかによって涙の生産量を測定する検査)を受けることもできます。
ショーグレン症候群(Sjogren's syndrome:自己免疫疾患) が疑われる場合は血液検査でリューマチ因子や抗核抗体の数値を調べる必要があります。
治療
まず一般的な日常生活での注意が必要です。水分を十分に摂るようにし、目の乾燥(扇風機に目があたらないようにするなど)を防ぎ、涙の乾燥を促進するような暑すぎる環境をなるべく避けたりして工夫をしてみるとよいでしょう。喫煙者なら、禁煙することが大切です。
軽症ならば市販の人工涙液を試してみてください。ただし、ドライアイは慢性疾患なので、このような薬は毎日、最低3、4回は点眼する必要があります。代表的なものにSystane Eye Drops、Refresh Tears などという薬があります。また、夜間には点眼液よりも持続効果の長いGelを使用してみてください(Poly Gel、Poly Visc Eye Ointment など)。
このような手段で症状が治まらなければ眼科の専門医でもう少し詳しく診断してもらった方がいいでしょう。副腎皮質ホルモンの点眼液、消炎剤や抗生物質が必要となる場合もあります。

鳥居 泰宏(とりい やすひろ) ノースブリッジ・ファミリー・クリニック
メルボルン大学医学部卒。日本人在住者の多いシドニー北部ノースブリッジで一般開業医を始めて19年。穏やかな語り口が印象的な優しい先生として知られる
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