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- じんましんが出たり引いたりを繰り返しています。はっきりと思い当たる原因がありません。 [2008/7/13]

Q:
この数週間、じんましんが出たり引いたりを繰り返しています。はっきりと思い当たる原因がありません。抗ヒスタミンを飲むと治まりますが、ひどい時は夜も眠れないほどのかゆみです。医師と相談してアレルギー検査などを受けた方がいいのでしょうか。
(45歳男性=会社員)
A: 蕁麻疹(じんましん)はよく起こる疾患で、人口の15〜25%に一生の間に1度は起こります。赤みのあるみみず腫れのような一過性の発疹で、かゆみを伴うことがほとんどです。24時間以内に引きますが、繰り返して身体の違う部分に現れることもあります。蕁麻疹が繰り返して6週間以上続けば慢性蕁麻疹と診断されます。
急性蕁麻疹
急性蕁麻疹はほとんどの場合、自発性のタイプで、子どもの場合ウイルス性の上気道感染症が引き金となったり食べ物アレルギー、特にミルク、卵、ナッツによって起こることがよくあります。大人の場合は、やはり魚介類などの食べ物アレルギーや薬品に対するアレルギーが引き金となることが多いようです。
慢性蕁麻疹
慢性蕁麻疹は原因を発見することが困難な場合がほとんどです。食べ物アレルギーの場合は飲食後1〜2時間で蕁麻疹が起こることがほとんどなので、もしその食べ物が原因であったならば、その因果関係を見逃すことはあまりないはずです。甲状腺の疾患、慢性の感染症(B型肝炎やヘリコバクターピロリ菌)、全身性紅斑性狼瘡(SLE)や癌などが潜在していることもあるようです。
検査
急性蕁麻疹は自己限定性の疾患なのであまり詳しい検査をする必要はありません。食べ物アレルギーが疑われる場合はその食べ物に対するアレルギー検査をして確認することも可能ですが、ただ漠然とあらゆる食べ物に対するアレルギー検査をしてみても無意味でしょう。
慢性蕁麻疹の場合、食べ物アレルギーが原因となっている場合はあまりないので、やはり多数の食べ物に対するアレルギー検査をしても有意義なものではありません。現症と見合わせて原因となるヒントがつかめれば、そこから適切な検査を進めていく方が効率的です。何もヒントがなければ血液像(血色素、白血球数、赤血球数、血沈など)や甲状腺機能や甲状腺抗体、それに抗核抗体などの検査も行われます。
治療
明らかな原因(食べ物や薬)が分かっている場合はそれを避けることが大切です。そのほか、非ステロイド性抗炎症薬、アスピリン、モルヒネ様物質、加熱状態、お酒の飲み過ぎ、ストレスなどが蕁麻疹を悪化させる可能性もあるのでなるべく避けるようにすることです。
抗ヒスタミン剤は蕁麻疹の症状を抑えるために最もよく使われる薬です。代表的なものにZyrtec(ジルテック・抗ヒスタミン剤)とClaramax(クララマックス・抗鎮静性抗ヒスタミン剤)という薬があります。2〜3日飲んで蕁麻疹が治まってしまえばそれで構いませんが、すぐに再発したり頻繁に症状が起こるようでしたら毎日続けて2〜3週間は飲まなければならないこともあります。

鳥居 泰宏(とりい やすひろ) ノースブリッジ・ファミリー・クリニック
メルボルン大学医学部卒。日本人在住者の多いシドニー北部ノースブリッジで一般開業医を始めて19年。穏やかな語り口が印象的な優しい先生として知られる
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