Australia's Health Care 2008
- 医療と健康が分かる大特集 一般開業医編 [2008/2/09]
完全保存版
Australia's Health Care 2008
けが・病気…困った時に安心・使える!
オーストラリアの「医療と健康」が分かる大特集
一般開業医(GP)から、眼科、歯科、自然療法、美容、各種医療保険まで、知っておきたいオーストラリアの医療事情や保険情報、日本語が通じる医療施設などを、分かりやすく見やすくご紹介。言葉・環境・文化などさまざまな面で慣れないことが多い海外生活の中で、けがや病気、体調不良など体の諸問題の対処には戸惑うことは多い。日本と異なる医療制度や保険制度などの基礎知識は事前に身に着け、突然のけがや病気の際に慌てることのないようにしたい。
風邪を引いたら小児科・内科、ケガをしたら外科・・・と、症状別に直接専門医を訪れる日本とは異なり、オーストラリアで医者にかかる際にはまずGP(General Practitioner)と呼ばれる一般開業医を訪れる。GPは内科、小児科、婦人科、外科、皮膚科など、すべての分野の基礎知識を持っており、症状によっては専門医にかかることなく、GPを訪れるだけで解決することも多い。体の調子が何となく悪い・・・と思ったら、まずGPに電話で予約を入れることが最初の一歩となる。
診察・治療は医師の許容範囲で行われ、必要であれば処方箋を書いてもらい、それを薬局に持って行って処方薬を購入する。さらに特別な検査や専門医(specialist)の診察が必要と判断された場合は、GPが専門医へ紹介状(referral)を書いてくれるので、予約後それを持って専門医を訪れることになる。
専門医の予約には通常数週間かかり、専門医の種類や込み具合などによっては1カ月以上先になることもある。医学的に緊急を要するとGPが判断した場合は、もちろん優先して予約を取ってくれる。
なお、GPが集まって開業している診療機関であるメディカル・センター(medical centre)は、診療内容は個人のGPと基本的に変わらないが、検査の設備などにおいて充実している場合が多い。深夜まで営業しているところや、24時間体制のところもあるので、突然のケガや体調不良などに備えて、最寄りのメディカル・センターを覚えておくと便利だ。また、メディカル・センターには、一般的に男性・女性医師が常勤しているため、予約時に性別の希望を伝えればアレンジしてくれるほか、以前診察に応じてくれた医師を希望する場合はその医師を指名することも可能だ。
また、GPは具合が悪くなってから訪れるだけの機関ではない。子宮ガン・乳ガン・皮膚ガン検診や血圧検査など、健康維持にかかせない定期検査をしてもらえるほか、禁煙に関する相談なども受け付けている。
つまりGPは、いわば医療の窓口的な存在。ただ、日本ではこういったシステムが一般的ではないため、戸惑う人も多い。そこでGPとうまく付き合うためのポイントを以下に挙げてみた。
診察前の準備
後で「これも聞いておけばよかった・・・」ということにならないためにも、症状の英語名を事前に確認し、診察前に聞きたいことをメモにまとめておくと良いだろう。1人の医師が各分野を診察しているので、複数の用件を質問することも可能だ。例えば、胃の具合を診てもらって、ついでに子宮ガンの検査をして・・・というのもOK。ただし診察は予約制なので、診察室に呼ばれた際に、あらかじめ複数件の相談があることを医師に伝えよう。
診察時は
診察内容をきちんと理解し、後に間違いのない処方をするためにも、医師の説明はメモに書き留めるようにしよう。難しい医療用語なども後で調べることができるので便利だ。また診察の際には、特別な検査や処置を薦められることもある。迷ったらその場で答えなくてもよい。
薬の処方箋について
診察時に、処方される薬の内容・服用法についてできるだけ詳しく聞いておくこと。薬の説明をしてくれない薬局もあるし、薬局に日本人がいるとも限らない。次に挙げる点は要確認。
◆ 薬の名前
◆ 薬の効用
◆ 服用する期間
◆ 服用を中止した場合はどうなるか
◆ 副作用や、ほかの薬と併用した場合の悪影響
◆ 避妊ピルやアルコール、タバコなどとの併用による悪影響
◆ 妊娠中や授乳中でも大丈夫か
◆ 薬を服用した後の運転や機械の操縦、スキューバ・ダイビングなどに影響はないか
◆ 代用薬はあるか
知っ得コラム1
学生ビザと強制加入保険
学生ビザでオーストラリアに滞在する際には、Overseas Student Health Cover (OSHC)の加入が義務付けられている。OSHCは、緊急時の救急車の費用のほか、GPや専門医への外来は連邦政府が定める基準額の85〜100%、公・私立病院の治療費・入院費は基本的に全額、処方薬は年間300ドル(学生とその家族は600ドル)を上限に、各処方薬につき31ドル30セントの自己負担額を超えた50ドルまでの差額を補償する。しかし、「歯科治療」「鍼灸治療やフィジオセラピー(理学療法)」、「眼鏡、コンタクト・レンズ」は補償の対象外となっている。また、3カ月以下のビザの所持者のみ、妊娠に関する医療サービスが適用外となるほか、来豪前から発生している疾病・障害などに関する治療も補償の適用外だ。

タウン・ホール・クリニック - スチューデント・アンド・ワーキング・ホリデー日本語医療サービス

「今すぐ診てもらいたい」、「肌のトラブルに詳しいドクターがいい」、「女性のドクターがいい」…といった要望があっても、自分の要望通りのドクターを探すのは簡単なことではない。そんな時に心強い味方になってくれるのがこの日本語医療サービスだ。場所はシティの中心地、タウン・ホール。バス停、駅、QVBから徒歩5分ととても便利なロケーションで、土・日・祝日でも診察してくれる。電話1本で診療内容や要望に合ったドクターを探してくれる上、月〜金の9:30AM〜6PM(これ以外の時間の診察は要予約)であれば直接の来院でも診察OK。日本人女性ドクターが週4日診療を行っているのも心強い。
またそれ以外の日も、経験豊かで親切な日本人通訳が対応してくれる。皮膚のトラブル、スポーツによるケガ、性に関する悩みや婦人科系など、さまざまな症状に対応。
東京海上やAIUはもちろん、どの海外旅行傷害保険に加入していてもキャッシュレスで診察が受けられる。専門医に診てもらう必要が出てきた場合も、紹介してくれた専門医を訪ねた場合はキャッシュレスでOKだ。レントゲンや薬剤、諸検査も保険の対象となるので安心だ。また、OHSCも取り扱っている。

■提携ドクターのプロフィル
GPの得意な分野は、婦人科、皮膚科、運動生理学、性病科、泌尿器科など多岐にわたる。女医はもちろん、フィジオセラピストや専門医など、さまざまな要望に応えられる。
「電話での無料アドバイスも行っています。気になることがあったらまずお電話を」
住所:Level 1, 50 York St., Sydney NSW
Tel: 1800-355-855 / (02)9299-4661
Fax: (02)9299-4663
電話予約受付時間:8AM〜10PM(年中無休)
利用可能カード:BANKCARD、MASTER、VISA
日本語:予約、診察、通訳診察
オブザベートリー・タワー・メディカル・クリニック

ウィンヤード駅から徒歩5分のオブザベートリー・タワーで、診療や健康診断を日本語・英語両方で行っている一般開業医。フレンドリーな環境の中、親切で優しい先生が、患者が不安に思っていることを聞きながら診察・治療し、症状や健康状態について丁寧に説明してくれる。日本人の医師と看護師、通訳がおり、専門医の診察を受ける際も通訳が付くので、言葉の心配は不要だ。スタッフも経験豊富で、異国で医療機関を訪ねる心細さもよく理解している。予約しておけば長時間待たされずにすむほか、もちろん緊急の場合は、すぐに診察してもらえる。日本のほぼすべて(東京海上火災を除く)の海外旅行傷害保険に対応しているので、加入者は医師による診療や専門医の紹介、レントゲン、薬の処方などがキャッシュレスで受けられる。
また、同クリニックでは疾患治療だけでなく、病気の予防や健康増進に力を入れており、個人や企業を対象とした各種予防接種、健康診断を行っている。
健康診断は3種のパッケージが用意されており、一人ひとりのニーズに合わせて検査項目などを選択できる。
詳細は気軽に問い合わせてみよう。

■堀内先生のプロフィル
1983年シドニー大学MBBS修了。一般開業医として幅広い分野での診療を行っており、特に女性・男性の健康に関する分野、予防接種などを含む旅行前に必要な検診、健康診断、ワクチン接種などの分野で豊富な経験を有する。専門医とのネットワークも緊密で、紹介もスムーズに進めてくれる。
住所:Suite 5, 168 Kent St., Sydney NSW
Tel: (02)9252-7566
(02)9252-8888(日本語直通)
Fax: (02)9252-7511
Email: steph@executivehealthgroup.com.au
営業時間:月〜金9AM〜5PM
利用可能カード:VISA、MASTER、AMEX、JCB
日本語:予約、診療
ノースブリッジ・ファミリー・クリニック

来院した患者の既往歴や、服用している薬などの基本的情報をしっかり把握してから診察してくれる、信頼のクリニック。日本人医師が常時在駐しているので、英語が苦手な人も直接日本語で診察が受けられ、正確な症状を伝えることができる。病気や薬についても、詳細で入念な説明が受けられるので安心だ。「オーストラリアに来て、食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などから高血圧症や糖尿病にかかる人が増えています。予防には健康的な生活習慣を身に着けることが一番です」とは、日本人医師の鳥居先生。海外旅行傷害保険のキャッシュレス・サービスがあるのも学生やWHにうれしい。
■鳥居泰宏先生のプロフィル
1978年メルボルン大学医学部卒業。ノースブリッジで一般開業医を始めて開業24年。穏やかな語り口が印象的な優しい先生。「朝、お電話いただければ当日の予約が取れます。細かく診療するには時間が必要ですので、予約してからおいでください」
住所:36/135 Sailors Bay Rd., Northbridge NSW
Tel: (02)9958-7460 / Fax: (02)9958-7403
営業時間:月〜金8AM〜6PM、土8AM〜1PM
利用可能カード:BANKCARD、MASTER、VISA、AMEX
日本語:予約、診療
ドクター・セリーナ・ラパポート(ジョージ・ ストリート・メディカル・センター)

シドニー市内で日本語を話す唯一の監査認定医。日本人を母に持つセリーナ・ラパポート先生が、流暢な日本語で懇切丁寧に診療してくれる。外国での生活は食生活が乱れたり、気付かぬうちにストレスが溜まりやすいもの。「1日30分程度のウォーキングなど適度な運動、規則正しい食生活を心掛けましょう。リラックスできる時間もできるだけつくってください。そして、それらを続けることが何よりも大切」とセリーナ先生。「また毎年3月は、インフルエンザの予防接種が可能ですので、ぜひお薦めします」。体調がおかしいと感じたら、早めの検診と対策を。海外旅行傷害保険のキャッシュレス・サービスあり。
■セリーナ先生のプロフィル
シドニー大卒。母は日本人、父はオーストラリア人。広島生まれの広島育ち。産婦人科、小児科、成人病科での豊富な経験と知識を持つ。日本に帰国した元患者さんと交流を続けるなど、親しみやすい人柄で知られる。日本人が外国での生活で直面する精神的不安にも理解が深い。
住所:308 George St., Sydney NSW
5 Hunter St よりエレベーターを利用可能
Tel: (02)9247- 4653 Fax:(02)9247- 4663
営業時間:月〜金9AM〜5PM
(1PM〜2PM除く)
利用可能カード:VISA、MASTER、BANKCARD、AMEX、EFTPOS
日本語:予約、診療
自然薬処方のクリニック ジョセリン・センター

ジョセリン・センターは、院内の一般開業医と連携し、薬用ハーブエキスや栄養素などの体に優しい自然薬での処方による治療を提供するクリニック。症状に対処するだけでなく原因にも訴え、体が持つ自然治癒力に働きかけて健康の回復を目指している。時間をかけたコンサルテーションと極細かい問診は、カウンセリングの要素も加味されている。一般健康相談や食生活の指導も行っているので、免疫力を高め、体の内側からの健康を考えている人にオススメ。自然薬治療は多くのプライベート保険で、補完医療費として受診料、処方薬費用の一部がカバーできる。
■堀田先生のプロフィル
Nature Care College卒業。Naturopath(ナチュロパス)資格保持者。豪州伝統医学協会正会員。2006年より自然薬処方の同クリニックにて、ATMS公認日本人プラクティショナーとして日本語での診察を担当。また同クリニックは元気な赤ちゃん誕生のためのプリ・コンセプション・ケアと不妊改善治療で30年の実績を持つ。
住所:46 Grosvenor St., Woollahra NSW
Tel: (02)9369-2047
Fax: (02)9369-5179
Email: japanese@jocelyncentre.com.au
Web: www.fertility.com.au
診療時間:月〜土9AM〜5PM(診療時間9AM〜8PM)日・祝休
利用可能カード:VISA・MASTER・BANKCARD
日本語:予約診療
24時間体制の安心できる日本語医療サービス

経験豊富な医師が親切丁寧に往診
日本語を話すスタッフが常勤
開業11年、医師全員が20年以上の実績を誇り、専門医や入院施設とも幅広いネットワークを持つ、信頼のおける医療センター。同医院には日本語の話せるスタッフが常勤し、24時間体勢で対応。そのため緊急時には時間外でも診察を手配してくれる。また、同医院は診察時間を長めに設け、患者が納得いくまで親切丁寧に診察してくれる。もちろん、日本の主な海外旅行保険会社とも提携しているので、保険適用内の症状は診察料、通訳料、薬代などの各種費用がすべてキャッシュレスで可能。専門医や検査が必要な際には、予約や通訳も手配してくれるなど、アフター・ケアも充実している。
ココが安心!
1.緊急時は時間外でも診察が可能。日本語を話すスタッフが24時間体勢で対応してくれる。
2.専門医や検査が必要な際には、予約や通訳の手配も行ってくれる。
3.薬の説明も日本語で受けられる。

■住所:Level 12, 1 Cavill Ave., Surfers Paradise
■Tel:1800-123-119 (QLD州内フリーダイヤル)、(07)5538-6355
■Fax: (07)5538-0058
■営業時間:毎日9AM〜6PM(電話・緊急受付24時間)
■利用可能カード:VISA, MASTER, AMEX, DINERS, JCB, BANK CARD
■日本語:予約、通訳
眼科医(ophthalmologist)は専門医なので、GP(一般開業医)を通じて紹介してもらう。一方、検眼医(optometrist)はコンタクト・レンズや眼鏡の販売店を兼ねている場合が多く、直接予約を取って訪ねることができる身近な存在だ。
メディケア保持者の場合、検眼を受ける際の費用はカバーされるが、コンタクト・レンズや眼鏡自体の費用はカバーされないので注意。民間医療保険では、オプションによって、検眼はもちろん眼鏡やコンタクト・レンズ代までカバーする商品もあるが、保険加入後から一定期間のウェイティング・ピリオド(非適用期間)を設けている場合がほとんどなので加入の際に確認を怠らないようにしたい。また、海外旅行障害保険は病気や怪我に関する検査しかカバーしない場合が多く、コンタクト・レンズや眼鏡の処方の際にかかる検眼費はカバーされない。
ちなみにオーストラリアでのコンタクト・レンズの購入は日本と比べ費用がかかるため、日本でまとめて購入してくる人も多い。
知っ得医療コラム3
オーストラリアは視力矯正手術先進国
視力矯正の分野において、オーストラリアは比較的進んでいる。角膜にレーザー手術を施して目の絞りを調整するこの治療は、オーストラリアでは実に1991年から行われている。手術前に最低1年間、視力が安定しているのが条件。現在は乱視や遠視も治療できるほか、目の内部に特殊レンズを入れ込んで視力を矯正する「インプラント手術」を行っている所もある。
手術には片目でおよそ3000ドル前後かかるが、ごく一部の民間医療保険以外は保険が利かない。また、まれに手術後にも近視、遠視の症状が進行することもある。

興梠繭(こおろきまゆ) 検眼クリニック

日本人検眼医。視力検査、目の健康診断、コンタクト用の検診を行う。甲状腺の病気や糖尿病、高血圧、体調不良や薬の副作用が原因で視力が低下することもあり、定期的な検診は目の健康維持のためには不可欠だ。興梠先生によると、目の前に小さな浮遊物が飛んで見える飛蚊症(ひぶんしょう)やフラッシュが見えたりする場合は危険サイン、すぐに検査をうける必要がある。また、興梠先生は幼い子どもの検診を積極的に行っており、幼児が3歳になったら初検診を受けることを奨励している。そのほか同クリニックでは、目の充血やドライアイ、睡眠中のコンタクト・レンズで視力を矯正する方法などの相談にも乗ってくれる。
■興梠繭先生のプロフィル
NSW州大卒。イギリスとオーストラリアで16年の経験を持つ。目の病気、近視の予防策、子どもの目に関して重点を置いている。「新しい分野の勉強を怠らず、初期の異常も見逃さない技術と最新の設備で皆様の大切な目を守るお手伝いをします。特にお子様には1年に1度の定期検診をお薦めします」
住所:45 Victoria Ave., Chatswood NSW
Tel: (02)9417-1166、0402-399-396
Email: koroki@optusnet.com.au
診療時間:日曜日もOPEN
月・火・水・金10AM〜6PM
土・日9AM〜5PM 木曜定休
利用可能カード:VISA、MASTER、AMEX、BANKCARD、EFTPOS、HEALTHPOINT

























































