Australia's Health Care 2008
- 医療と健康が分かる大特集 歯科編 [2008/2/09]

歯の治療が高価だというのはオーストラリアの常識。1本の虫歯を治療しただけで何千ドルも払った、などという話はめずらしいものではない。というのも、オーストラリアの国民健康保険であるメディケアや海外旅行傷害保険では歯の治療費がカバーされないからだ。そのため、オーストラリア人や永住権保持者でも歯の治療だけのために民間医療保険に加入している人は多い。ただし、通常、民間医療保険では、加入後に一定のウェイティング・ピリオド(非適用期間)を設けており、その間に掛かった治療費はカバーされない。
そのためか、オーストラリアでは痛くなってから歯科医にかかるのではなく、半年から1年に1回程度の割合で定期チェックに通う人が多い。また、歯の隙間を掃除するデンタル・フロスや歯間ブラシも日常的に使われている。
歯の診療システムには日本と大きな違いはないが、1部屋に何台も診療台が置かれている日本とは違い、オーストラリアでは個別に部屋があり、医師と歯科助手が1人ずつ就きっきりで治療に当たってくれる。
治療の際には、いきなり歯を削ったりはせず、初診時にレントゲンを撮るなどして症状を診断し、治療に掛かる期間と費用を説明してくれる。また治療は、日本と違って段階的に選択肢が設けられており、患者に決定権がある。医者任せにせずにしっかり自分の希望を伝えよう。
注意したいのは妊娠中の人。胎児への影響から、治療で使用できる麻酔薬が限られている。診察時は必ず妊娠中である旨を前もって伝えること。また間違ってレントゲンを撮られたりしないようにくれぐれも注意を。
知っ得コラム5
健康な歯を維持するための基礎知識
正しい歯の磨き方
正しい歯磨きは、虫歯予防の基本中の基本。しかし、間違った認識のため悪い歯磨きの癖がついてしまっている人は意外と多い。ここで改めておさらいを。
●歯ブラシは柔らかい毛のもので、ヘッド(歯ブラシのブラシ部分)が小さいものを購入しよう。オーストラリアで販売されているものは日本人の口には大きすぎるものがほとんどなので、日系のスーパーで日本製のものを購入するか、日本から買いだめしてくることをお薦めする。それが不可能な人には、オーストラリアの子ども向けの歯ブラシを買うのも一案。サイズの目安としては、中指と人差し指を2本合わせた幅より少し小さめのものを選ぶこと。また、少なくとも6週間に1度は新しいものに取り替えるのがポイントだ。
●歯を磨く時は、何本もの歯を同時に磨くのではなく、それぞれの歯を小さく円を描くように磨く。そうすることで歯間や歯と歯ぐきの間に汚れが残りにくくなる。
● フッ素(fluoride)入りの歯磨き粉を使う。フッ素入りのうがい薬も効果的。
●歯ブラシの届かない歯と歯の汚れを取るデンタル・フロスを併用する。1度使うと歯ブラシだけでは不十分なことを実感できる。デンタル・フロスは歯磨きをする前に使用するのが効果的。毎晩就寝前の歯磨きの際に使用することをお薦めする。
●歯磨きは、最低でも毎日2回、1回につき5分以上は時間をかけたい。外出先で時間がなかったり、歯ブラシを持ち合わせていない場合は、食後すぐにうがいをするだけでもかなり違う。
知っ得コラム6
スポーツでの歯の事故に要注意
スポーツが盛んなオーストラリア。それだけにスポーツ中に起こる事故も多い。特に、クリケットやフットボールといったボールを使う競技や、ホッケー、格闘技、サーフィンなどでは歯を欠いてしまったり、折ったりする事故が後を絶たない。そして欠いてしまった歯を治そうとした場合、最低でも1,400ドルと驚くほどの治療費がかかる。
そこで激しいスポーツを愛好する人にぜひお薦めなのが、歯を守るためのマウスガード。材質などにより値段は120〜180ドルと異なるが、歯科医で歯形を取って作ってくれる。薬局でも売っているが、歯にフィットしない分、保護力は劣るので注意してほしい。

歯医者と言えば、ドリルの音に恐怖感を覚える人もいるだろう。そんな人にお薦めのデンタルクリニック。キム先生のクリニックでは、マイクロスコープ、ドイツ製のレーザー虫歯探知用機器、治療用ウォターレーザーといった数々の最新設備を使用し、快適な環境の中あらゆる治療に最大限の効果が期待できる。また、キム先生は6カ月ごとに歯のチェックやクリーニングに歯科医を訪れることを推奨している。「健康な歯の状態を保つために大切なこと」だという。英語が不安で歯科医に足を運ぶのがおっくうになってしまう人でも、日本人のスタッフが常勤しており、患者をサポートしてくれるので安心だ。キム先生は現在、日本語を勉強中。
また、歯科治療は値段が高いというイメージもあるが、同クリニックでは、オーストラリアの歯科治療の平均価格で、それ以上の価値のある治療を提供している。
「日本人の患者さんは、痛みが激しくなってから来院する場合が多い」と言うキム先生。同クリニックでは安心して治療を受けられる環境を整えると同時に、日本における各種保険の申請に対し、必要な書類も用意してくれる。虫歯が気になったら早めの来院を。

■ノックス・キム先生のプロフィル
シドニー大学卒業。同大学病院に医療インストラクターとして招かれる。ニュージーランドとアメリカでレーザー歯科治療を学んだのち、キャンベラなどで勤務を経験。2004年から現職。韓国大使の治療をした実績も。JPの資格も保持。趣味は写真。日本語を勉強中。
住所:Suite1104 World Tower,
87-89 Liverpool St., Sydney NSW
Tel: (02)9269-0514
Fax: (02)9269-0513
Web: www.bestdentist.com.au
営業時間:月〜金9AM〜7PM、土は緊急時のみ
利用可能カード:VISA、MASTER、JCB、DINERS、BANKCARD
ニコラス・ホッキング歯科

一般歯科治療はもちろん、インプラント(人工歯根)、ホワイトニング、歯石除去、矯正相談など、幅広い層から信頼を得ている歯科医院。消毒衛生面、器具の減菌に最新の注意を払い、分かりやすい説明にも定評がある。日本人スタッフが常勤しており、初診の方には無料診断のサービスもある。オーストラリアのプライベート保険に加入している人には、院内から直接クレームができるシステムもあり。また、日本の国民保険や社会保険の加入者には、治療後1カ月以内なら書類作成のサポートもしてくれる。
■ニコラス・ホッキング先生のプロフィル
ロンドン、シドニーで長年の経験を持つ(ロンドンにて修士号を2つ取得)。17歳の時に交換留学生として岐阜県に滞在、柔道2段を有す。日本食とワインが大好きで、映画「たんぽぽ」を週に1度は観ているユニークな医師。
住所:Suite 1103, Level 11, BMA House, 135 Macquarie St., Sydney NSW
Tel: (02)9252-5888 Fax: (02)9252-5399
診療時間:月〜金9AM〜5:30PM(月1回土曜も診療) 利用可能カード:VISA、MASTER、BANKCARD、EFTPOS
日本語:予約、診療 初診の方のみ Dr Hocking(金)午後のみ Dr Tazawa(火)に無料見積りをしています。(要予約)
虫歯の治療から審美まで日本語で対応

フレンドリーな対応が嬉しい
安心の秘密は、2人のやさしい先生
10年以上の経験を持ち、ジャック先生と日本語を話せるトニー先生によるフレンドリーな対応が評判の歯科医院。通院回数を少なくするため長時間の集中治療や日本で治療した箇所の再治療など、さまざまな症状に適切な処置をしてくれるほか、アジア人やオージーなど多国籍の患者に治療を施してきた経験から、安心して治療を受けられるのが特徴。また、審美治療(クラウン、ブリッジ、ラミネート・ベニア、ホワイトニング)も行っている。矯正やインプラントについては、気軽に相談に応じてくれる。オーストラリア・フェアから徒歩5分の場所にあり、バス停も目の前なので、通院にも便利。
ココが安心!
1.土曜日の診療も行っている(8AM〜1PM)ので、平日に時間が取れない人でも通院しやすい。
2.日本の保険(国民健康、社会、共済)に加入している人に書類を作成(帰国後、日本での請求が可能)。
3.高いと思われがちの歯科治療だが、ADA(オーストラリアン・デンタル・アソシエーション)の価格表に基づいた適正価格。

■住所:1st Floor, 10 Scarborough St., Southport
■Tel: (07)5571-0866
■Fax: (07)5532-2879
■営業時間:月〜金7:30AM〜5PM、土8AM〜1PM
■利用可能カード:VISA、MASTER、AMEX、BANK CARD
■日本語:予約、診断
病院で使える英語集
ド忘れでも安心 ! カラダの英単語


























































