かわいいわが子の目、守りませんか?
- マユ先生が診断!ケーススタディ1 [2008/4/01]

最近の例として半年前から片目の視力が悪く感じ始め、専門医検診の結果、異常ないとの事で眼鏡の作り直しを勧められましたがその後も症状が続いたため、当院に来院されました。
診察の結果、緑内障が疑われ即、専門医を手配したところ、かなり進行した緑内障と判明し、レーザー治療が施されました。
緑内障であると視野が徐々に狭く、暗くなる |
■その検査結果とは、
目の見える範以(視野)が狭くなっていることが視野検査で探知されました。通常は見えるはずの範以が部分的にかなり薄暗く見辛くなっていました。
問題を感じていなかった反対側の目にも実は視野に見辛い部分が出始めていたことが分りました。
同時に目の奥(眼底)には、物を見るときに使われる大切な神経(視神経)があり、その付け根の部分がわずかに薄くなって、健康を示す赤みに欠けている様子がみられました。
結果、残念ながら症状を感じた方の眼はかなり進行した状態で、既に視界の中心にまでも広がってしまっており、視力低下(ぼやけ)が起こってしまっていました。
![]() 視神経のくぼんだ様子を描いたもの。出血も伴っています(左下) 緑内障で赤ちゃんの目の瞳が眼圧でパンパンに張って曇っている様子(右下) |
■緑内障早期発見のために
緑内障とは、眼圧が不健康な高さに上がってしまい視神経にダメージを与えてしまう病気ですが、平均内の眼圧であっても一部の人には発症してしまうことがあります。
日本人は民族的にこの種の緑内障が比較的多く、眼圧や視神経の様子を見ただけでは異常が探知出来ない場合もありますので、視野検査も必ず受けていただくと安心です。
緑内障は、遺伝する確率もかなりあり、この患者さんの様に特に家族歴のある場合、20代、30代でも起こりうるので、年令問わず緑内障のチェックを定期的に1−2年に一回は受けることが大切です。
他に緑内障に特に注意してもらいたい方たちは、
・ある程度の近視・高い近視の目の方
・高血圧や高コレステロール、糖尿病のように血管に異常を出す持病を持っている方。
・眼圧を上げてしまう副作用のあるお薬を1−2週間以上服用・使用される場合。例えば消炎剤ステロイド系のお薬、抗ウツ剤(anti depressant)、等
・リュウマチやハラダ病のような自己免疫の持病をお持ちの方。
・眼の怪我をされたばかりの方
前述の患者さんのように症状を感じていなかった眼にでさえも発症していたように、緑内障はsilent diseaseと英語で呼ばれ発見しづらい病気です。
特に民族的に緑内障に弱く、近視の多い民族である私たち日本人は、問題を感じてなくても定期的に目の健康診断を受けることが大切です。
興梠繭(こおろき まゆ) 検眼クリニック
チャッツウッドにて専門検眼医として人々の目の健康をまもる同院。専門家以外では気がつきにくい眼の病気や異常に対する知識を広めるべく尽力中。特に緑内障の早期発見や子供の視力保護には力を入れており、専門の検査器具を用いて適切な処置やアドバイスを施している。
また、近視の進行を抑える「角膜矯正用コンタクトレンズ」のような今注目の技術 の導入や流行りのカラーコンタクト用の検診を無料で行うなど眼に関するサービスは多種にわたっている。

興梠 繭 検眼クリニック
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