育児
- Teacher's Advice 福島先生の教育指導 最も大切な仕事 [2008/9/04]
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Teacher's Advice
福島先生の教育指導
最も大切な仕事
今、我が子は7カ月の赤ん坊です。もちろんまだ言葉は話せませんが、朝ふっと目を覚ますと、まず最初に私と目を合わせてにっこりと笑います。世話に追われて、寝不足の続く毎日ですが、この朝一番の笑顔のおかげで見事に疲れが吹き飛んで、幸せ一杯の気持ちになります。きっとこの笑顔こそが私たち人間にできる最も大切な仕事なのだとつくづく思います。人や社会の役に立ちたい、それ以前に人になるべく迷惑をかけたくないと思うなら、まずはにっこりと笑うことでしょう。
大人ともなれば、声色も大切です。「何か怒ってる ? 」と聞かれるような暗い顔は当然よくありませんが、暗く沈んだ声は、よりいっそう不愉快に響くものです。暗く不穏な声は、嘆き、悲しみ、妬み、恨み、悪巧みなど、人間の影の部分に伴った不吉な音です。生き生きと弾むような声で受け答えされると相手は楽しい気分でいられますが、低く暗い声で話されると、楽しくないばかりか、不信感さえ覚えます。荒っぽい口調やとげのある言葉も同じです。相手は、まるで責められているような、攻撃されているような錯覚を起こします。
「さまざまのものごと あまた 導くはこころ 主なるはこころ こころより成る 浄らかなこころによりて 話し語り 行いあらば 楽しみはその人を逐う影添いて 離れざるがごと」(法華経)
心の中にある観念が思考となり、行動や言葉になるということは、人間に与えられた素晴らしい恩恵です。言葉には、人生を、世の中を、善くも悪くもする力があります。にこっと笑って明るい声で発せられる善良な言葉がどんどん増えていけば、社会さえ変えられるのです。心のこもった明るく温かい声で話すことは、それだけで社会貢献なのですね。 笑顔でいることなど誰にでもできる簡単なことのようですが、実はそうでもありません。何でもない時は心がけていれば無表情だけは避けられるかもしれませんが、体の具合が悪かったり、想定外の出来事に対応できないでいたりすると、あっという間に笑顔は崩れ去ってしまいます。笑顔で暮らすことを理想に掲げていても、日常を克服できなければ実現できないのです。
笑顔をキープするためには、日常を克服するための工夫をこらして実践しなければなりません。習慣化しやすい工夫の1つは、おおらかになることです。いつもおおらかでいることはできなくても、ほんの一瞬ならできるのではないでしょうか。笑顔を失いそうな何かがやってきた時に、真正面から対峙せず、さらっと「いなす」のです。風が通り抜けたかのようにさらっと、です。それで1日笑顔でいられるなら、厳しい一瞬をおおらかにやり過ごす意義は大きいのではないでしょうか。
教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。23年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である
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