インタビュー
- 日根居誠・在ブリスベン日本国総領事に聞く [2008/7/09]

日根居誠・在ブリスベン日本国総領事に聞く
良好な日豪関係のさらなる発展と、
若者の交流の活性化を目指す
4月30日に着任した日根居誠・在ブリスベン日本国総領事に5月30日、勤務地ブリスベンの印象や今後の展望について話を伺った。
プロフィル:ひねいまこと
1947年11月4日生まれ。高知県出身。立命館大学経済学部卒業後、72年に外務省入省。マレーシア、ノルウェー、インド、米国など海外在勤経験豊富。2003年より5年間、在ホノルル日本国総領事館首席領事として勤務。08年4月より現職。
――在ブリスベン日本国総領事の辞令を受けた時の感想をお聞かせください。
ブリスベンに対する一般的なイメージからではありますが、勤務地としてはとても恵まれた場所だなという風に感じました。また、このブリスベンを含むQLD州が今、日本にとっての重要性をどんどん増している地域でもあることから、任務に対する責任の重みも同時に感じました。
――ブリスベンの感想をお聞かせください。
ヨーロッパ的な雰囲気が漂っていますね。長年勤務したアメリカは、いろんなものが交じり合っている感がありましたから、それと比べてここは、非常に整然としていて、とても落ち着いた町並みに映りました。
――着任後、最も印象的だったことは何でしょう ?
最も印象的だったことは、人々の応対がたいへん親切で穏やかだということ。これもヨーロッパ的と言えるのかもしれませんが、今まで私が経験してきた在外勤務地とはかなり違うような気がします。ホスピタリティー精神が強いというのか、とにかく人々がとても優しいですね。
――前職や前任地と比べてどう思われますか ?
最初に申し上げたように、QLD州というのは、日本にとって非常に重要な州になっております。もちろん前任地のハワイも、多くの日本人が訪れる人気のリゾート地ですから、大いに重要性はあったと言えますが、QLD州の場合は特に貿易関係においてです。同州にとって日本は重要な貿易相手ですし、日本にとっても、同州は資源の輸入先としてなくてはならない地位になっている。そういった地で、日本国を代表する1人として任務に当たることに責任を感じつつ、この1カ月を過ごしました。まだ暗中模索なところがありますけれど。
――現在の日豪関係をどう思われますか ?
現在の日豪関係は、良好な関係にあると思います。豪州はどちらかというと、第一次産業や第三次産業が得意な分野ですよね。日本はというと、第二次産業の分野が得意。これが両国間に補完関係を築いています。
また豪州と日本は、民主主義や法の支配の徹底、人権の尊重、市場形態などにおいて、同じ価値観を共有しています。 確かに、最近で言えば捕鯨問題など、両国間に相違が生じる場合もあります。しかしそういった問題は大局的な観点から見れば、日豪関係に深刻な打撃を与えるようなものではなく、科学的アプローチと外交的対話により解決が可能と考えます。我々(両国)はとにかく、基本的な価値観を共有している。それが何よりだと思っています。
――ブリスベン在任中に実現されたい優先課題や抱負をお聞かせください。
これは、この1カ月間、お会いする方々に申し上げていることですが、1つは、現在のQLD州と日本との良好な関係をさらに発展させること。主に貿易関係の発展が第一目標です。
2つ目は、その前提となる人と人との関係を良好にすること。特に若者たちの交流を盛んにさせたい。幸い、豪州の若者の日本に対する関心は高まっています。「日本語を学びたい」とか、「先日は北海道のニセコにスキーをしに行ってきた」などと言う人が本当に多いですよね。そういう親日家の方をベースに、若い世代の交流を活発化させていきたい。これは、私の主な任務の1つだと自覚しております。できるだけ、そういった関連のニーズに応えていけたらと思っています。
――休日などに、やってみたいことや楽しみにされていることはありますか ?
下手ですけれど、ゴルフをしたり、近くにフィットネス・クラブがあるので泳いだりしています。一方で、(着任して)まだ1カ月ですので、“オーストラリアと言えばコアラやカンガルー”というイメージもまだ持っています。機会があれば、そういったオーストラリアならではの体験もぜひしていきたいですね。
――最後にQLD州に住む日本人にメッセージをお願いいたします。
海外生活をする中で、何かの問題に遭遇されたり、悩まれることが日々あるかと思います。そんな時、ブリスベンやゴールドコーストにお住まいの方でしたら、とにかく当館に来ていただきたい。ケアンズの方はケアンズの出張所をお訪ねください。そして遠慮せずにご相談いただきたいです。我々は、そのためにここにいるわけですから。
また、皆さんができないことで我々ができることもある。そしてその逆もあるわけです。お互い協力し合いながら、相乗効果を生み出していけたらと考えております。
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