福島先生の教育指導
- 楽になりましょう [2008/4/25]
福島先生の教育指導
楽になりましょう
教育専門家:福島 摂子
大阪府出身。22年間、教育に携わり、教育カウンセリング・海外帰国子女指導を主に手がける。1992年に来豪。シドニーに私塾『福島塾』を開き、社会に奉仕する創造的な人間を育てることを使命として、幼児から大学生までの指導を行う。2005年10月より拠点を日本へ移し、日々活動の幅を広げていく一方で、オーストラリア在住者に対する情報提供やカウンセリング指導も継続中である
誰かに何かを期待して、裏切られ、絶望した時、腹が立ち、相手を責めてもさらに落ち込ませるか、余計にイライラさせるだけなのに、つい責めてしまうことがありませんか。私たちは日ごろ、誰かを喜ばせるために、あるいは何かを達成するために、一生懸命に仕事をこなしています。しかし、一生懸命だからこそ、うまくいかなかった時に自分にイライラすることがあります。そのような時に人から責められると、なおさらつらいですよね。誰でもそうなのです。でしたら、自分も相手を責めない方がいいに決まっています。責めても、結局、傷付け合うだけで、何の解決にもなりません。
傷付け合う関係に疲れたら、相手に切り返すことをやめてみましょう。初めは勇気がいるかもしれません。しかし、「責められても責めない」を実行すれば、冷静になり、相手に対する優しさを取り戻せますし、結果として、自分を守ることができます。
方法としては、相手を許そうと無理をする前に、「傷付いた」という自分の過去を許すことです。つらい出来事に執着するのをやめて、一連の過去を手放すのです。忘れることはできなくても、憎しみや怒りを手放して、対岸から見る余裕を持とうとしてみるのです。話し合いの目的は、お互いの立場や思いの違いを理解すること。そう考えれば、本来の優しい自分に戻り、苦しみから解放されます。
許せない出来事を根に持っていると、幸せではいられません。許せない出来事の中には許せない相手や許せない自分がいるのではありません。許そうとしない心を手放さないから、不幸になるのです。相手を責めたくなった時、すべてを許すことを実践してみましょう。それは、我慢ではありません。心からの許しは、本来の優しい自分が望んでいることです。ですから、癒しであって、我慢などという苦しいものではないのです。自分さえ我慢すれば円く収まる、という考え方では本当の許しには至れません。
自分にゆかりある人や物事はすべて大切です。そう思ってしっかりと関わると、自分だけが我慢する、という発想から離れられます。腹の立つこと、がっかりすることがあった時、相手や物事を憎んだり、軽蔑したり、無視したりせず、高いところから冷静に出来事を見つめ直してみると、違った姿が見えてきます。その姿こそ、本当の現実です。本当の姿が見えるようになったということは、優しく慈しみ深い、本来の自分を取り戻せたということです。
人は誰もが本当は優しい心の持ち主です。そのことを思い出し、すべてを癒して、一刻も早く楽になりましょう。
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