jfpピースカフェ
- 第17回:「日豪ピース・フォーラム」を開催して [2008/4/21]

文:中村ひで子
3月29日、州立図書館の斜め前にあるメルボルン・シティ・カンファレンス・センターで、日本国憲法第9条を主なテーマに「日豪ピース・フォーラム」を開催した。冷たいにわか雨が降り、人が集まるか気を揉んでいたが、いつもJfPの活動を外から支えてくれているオーストラリアの友人たちのほか、日豪プレスなどの案内を見て来た人、知人から教えてもらってシドニーから来たという人までいて、関係者を含め50人以上が集った。今回、このイベントのためにJfPオリジナルの「9条Tシャツ」も作り、スタッフが身に着けた。会場は「Article Nine」のオンパレードとなった。
今回は日本のNGO「草の根メディア9条の会」会員5人が来豪、代表の二橋元長(ふたつばし もとなが)氏が「9条の意義について」と題し発表。「日本は軍事費が世界で3番目に多いが、第2次大戦後日本人が戦争で殺し、殺されたことはなかった。それは9条が歯止めになっているからで、この事実をしっかり受け止め、9条を世界各国に広めよう」と呼びかけた。
RMIT大学のリチャード・タンター教授は、現実は「9条」が空洞化していることを指摘しつつ、日本を囲むアジアの国々がどう日本を見、また日本がどうそれらの諸国に関わろうとしているかを、米・豪両国の軍事政策をからめて外交面から解説した。
メルボルン大学ベラ・マッキー教授はジェンダー(社会的性差)の視点から9条を支持しているのは女性が圧倒的に多く、軍隊の性暴力に声を挙げているのも女性たちであると強調した。
ラトローブ大学のラリー・マーシャル講師は、広島で9カ国の大学生計60人を集めて、9条について学んだ経験を紹介。彼らが将来「グローバル・シチズン(世界市民)」としての役割を果たしていく可能性を示唆した。
また、環境団体「地球の友」のスポークス・パーソン、ジム・グリーン氏は、核燃料は環境への危険性、埋蔵量から見ても将来のエネルギー問題解決策として、現実的でないばかりか、核兵器利用につながりかねないと警告を発するなど、きわめて中身の濃いフォーラムとなった。
休憩時間には、「草の根メディア」からの2人が沖縄のエイサーを踊り、参加者一同で楽しんだ。私たちのような少人数のNGOがこうしたテーマでフォーラムを開いたのは南半球では最初ではないだろうか、と密かに誇りに思っている。
Japanese for Peaceプロフィル
2005年3月に設立した日本人を中心とする平和活動グループ。05・06年に広島・長崎平和コンサートを開催。そのほか多数のイベントを企画すると同時に、地元のグループや活動家、他民族のグループとも交流を持ち、平和活動のネットワークを広げている。
Web: www.jfp.org.au
Email: info@jfp.org.au
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