不動産特集
- オーストラリアで始める上・質・生・活 動向と条件編 [2008/1/10]

海外経験者が増加してきた21世紀
ビザに捕われない不動産購入が可能
2005年7月にかつての退職ビザ制度が廃止され、投資家リタイアメント・ビザになりました。以降、不動産購入に関する問い合わせは、かつて主流だった退職ビザ保持者からの件数は減少し、逆に売却における問い合わせが増加するという状況が続いています。では現在、不動産を購入する人はどのような人が主流となっているのか。また、日本人が不動産を買う場合にはどのような条件があるのか。簡単にお伝えしたいと思います。
文=レイ・ホワイト・サーファーズ・パラダイス 国際部 モト・ウォーターズ
武庫川女子大学英文科卒業。キャセイ・パシフィック航空、日本大使館勤務を経て1990年からレイ・ホワイト社に。19年の勤務実績を持ち、95年に営業成績オーストラリア国内第3位、02年に最優秀営業セールスマン賞を受賞する
■新しい購入層の出現
かつてオーストラリアに移住し、家を持ちたいと考える人は主に「第2の人生を」と考える“リタイア層”でした。特に豪ドルが70円台前後で推移していた2005年までは、住むための家はもとより、投資物件なども人気がありました。
ところが(かつての)退職者ビザが廃止となった2005年を境に、購入者層に変化が現れ始めます。海外生活経験者の増加です。それまでは、「夢の海外暮らし」でしたが、今や、若い時に留学していた人、ホームステイの経験がある人、商社に勤務していた人などからの問い合わせが増えており、もはや海外での暮らしはかなり現実的な選択肢の1つです。
また、近年の日本では若くして会社を興し、若くしてリタイアするといった人も増えましたよね。リタイア=65歳ではなく、現在では40歳台前後の人たちが、主流になりつつあります。
■主な購入の目的
これら40歳台で不動産を購入しようとしている人たちには、さまざまな思いがあるようです。例えば、
・グローバルな環境で子どもを育てたい
・バイリンガルの子どもになってほしい
などの教育的側面、また、
・永住権を取得したい
・夫婦で海外生活を満喫したい
といった家族・夫婦の未来計画、はたまた、
・かつてオーストラリアに住んでいたので、日本よりも
落ち着く
といった人もいるようです。
また、現在問い合わせする人の多くは、当地への文化や歴史の知識も豊富で、よく勉強している人が多いのも特徴的で、「移住」を前提にしている人が多くなってきました。

■購入の条件とは
いざ、オーストラリアで不動産を購入しようと思っても、「ビザの問題がある」と不安になる人もいます。永住権をお持ちの方は問題ありませんが、日本に拠点を置かれている人やビジネス・ビザの人が不動産を買うことも珍しくありません。
オーストラリアでは海外投資審議会(FIRB)によって、海外からの投資には規制が設けられています。市民権、永住権を持たない日本人が不動産を購入する場合、主に以下のことに気を付けてください。
・土地を購入して住宅を契約する場合、契約後12カ月
以内に建築しなければならない
・中古の不動産は基本的に居住権(永住権など)がない
と購入できない(例外あり)
・新築の不動産はFIRBの認可物件を購入できる
・特別に指定されているリゾート物件については、販売・購入・売却などをビザの条件なしに取引できる
■不動産購入の流れ
1. 購入する不動産の決定(的確な判断を)
2. 州政府認可の契約書類に購入希望条件などを記入して提出(購入者の名前は、法的なオーナーの名前を最初に決めておくこと。後になって変更すると取得税が再度かかる場合がある)
3. 契約書類には5日間の冷却期間(クーリング・オフが可能な期間)があります。
4. 物件購入価格の5%または10%の預託金を準備
5. 売主側が受理すれば契約が締結(ただし、購入者側に条件がある場合、その条件がクリアになるまでは仮契約となる)
6. 中古の不動産の場合は「建築許可の有無」の確認。また、ペスト・コントロールなどを行う。新築の場合は、建築保障が何年あるかどうかを確認。仕上げなどの最終チェックを行い、満足であれば決済完了日までに残金を支払う。
7. 決済完了日に最終金額の支払と権利書の確認証書、カギを受理
※不動産購入後即入居するのか、投資用で、後々に入居するかで取得税率が変動するので注意。
■最後に
ほとんどの人が不動産をローンで買うと思いますが、当社傘下のファイナンス会社では、海外からの購入者の場合、融資額は不動産査定額の80%です。多くの人がローンで購入するので、心配する必要はありませんが、不動産物件についての調査は極力現地で行うことをお薦めします。
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