政界こぼれ話
- 政界こぼれ話人物編 その93 [2008/7/13]
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ターニャ・プリバセック
住宅兼女性の地位担当大臣
ナオキ・マツモト・コンサルタンシー:松本 直樹
労働党のターニャ・プリバセック住宅兼女性の地位担当大臣は、1969年12月2日にシドニーで誕生している(38歳)。両親はスロベニアからの移民である。
女子校時代から政治に目覚め、労働党には早くも15歳の時に入党。ただ若く、しかも理想主義者であったプリバセックは、一時労働党や党の活動に幻滅し離党している。再入党したのは94年になってからであった。
大学はシドニー工科大学で、その後マッコーリー大学から政治および公共政策で修士号も取得している。連邦議員のスタッフなどを経て政界入りしたのは、財・サービス税(GST)の導入問題でハワード旧保守政権が議席を大幅に減らした98年連邦選挙の時で、労働党の安全選挙区であったシドニー下院選挙区から出馬し初当選。ちなみに連邦議員となったのは弱冠28歳の時であった。
その後も01年、04年、07年と連続四選を果たし、04年選挙以降は影の閣僚、そして昨年12月に発足したラッド第1次労働党政権では、閣外の住宅兼女性の地位担当相に就任し、現在に至っている。
思想、信条だが、プリバセックはNSW州左派、それもかなり強硬な左派に所属しており、社会的弱者の救済、環境保護、人権問題などでは強い主張を行うし、また家庭内暴力問題には仕事として関わった経験があることから、取り分け関心を抱いている。
歯に衣着せぬ言動、果敢な行動力でも有名である。 例えばプリバセックの名前を一般にも知らしめたのは、03年10月にブッシュ米国大統領が豪州連邦議会で演説した際に、プリバセックがまとめ役となってイラク戦争に反対するとの労働党の書簡を作成し、そのブッシュ宛て書簡を議場のライス現国務長官に手渡した一件であった。
家族はシドニー工科大学時代の同窓であった夫のマイケルと、2人の子どもである。労働党には夫婦で政治活動や党活動に携わっている者がかなりいるが、プリバセックも同様で、マイケルはかつて労働党のイーガンNSW州前財務大臣のチーフ・オブ・スタッフを務め、現在はNSW州教育省の事務次官の要職にある。ただマイケルが若いころにヘロイン中毒であったこと、しかもドラッグ絡みで3年近くにわたり刑務所に収監された前科があることから、昨年の4月にイエマNSW州労働党政府より教育省次官に任命された際には、一部から批判の声も上がった。
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