第4回 南太平洋で大物ゲット! 北部の暖かい海と冷たい南氷洋の中間に位置する...
- 釣り特集4 外洋の大物釣り [2008/9/22]
第4回
南太平洋で大物ゲット!
北部の暖かい海と冷たい南氷洋の中間に位置するシドニー沖の大陸棚は、カジキマグロやキハダマグロなどの大型魚が南北に移動する海のハイウェイだ。季節によって様々な魚種を狙うことができるため、大物釣り師にとってはパラダイスと言える。
(写真)イエロー・フィン・ツナ(キハダマグロ)(Photo: Wikipedia)

凪のシドニー湾から外海に出ると、うねりで船は大きく揺れ始めた。街の摩天楼のシルエットはみるみる小さくなった。船は日が今まさに昇ろうとしている水平線に向けて東に進路を取り、波間を滑るように走っていく。
外縁部まで含めるとシドニー沖の大陸棚は幅約100キロ。その海域には底から山のようにせり上がった「根」が点在している。移動中の回遊魚や居着きの底物が集まっていて、魚にとっては街のような場所だ。大型クルーザーを駆る地元の釣り師たちは、「ブラウンズ・マウンテン」や「12マイル・リーフ」などと名づけられた根の位置をGPSで正確に特定して船を走らせ、獲物をピンポイントで狙う。

五目釣り
ポイントとなる根の上からイワシやエビなどの餌を付けて胴付き仕掛けで狙うと、キングフィッシュ(ヒラマサ)やカツオ、マダイ、シマアジ、マーウォンなど実に様々な魚種を釣れる。こうした五目釣りは比較的1年を通して可能で、その日は間違いなく豪華なディナーが楽しめる。

また、ジギングと呼ばれる金属製の大型ルアーを使う釣り方や、ソフト・プラスチックという大きなワームのようなルアーを使った釣り方も、時にはメートル近くにもなる大型のキングフィッシュやマダイの大物を狙うことができ、近年は人気が出てきている。

ゲームフィッシング
冬になるとシドニー沖には高級魚のキハダマグロ(イエロー・フィン・ツナ)の大群が南からやってくる。根に着くと、イワシのブツ切りを撒いて魚群を寄せる。魚が集まれば、数十キロのキハダマグロが入れ食いとなる。キハダマグロのほかに小さいビンチョーマグロもよく釣れる。

キハダマグロはいったん群れが船の近くに集まってくれば、魚をハリに掛けることは難しくない。しかし、強烈にファイトする魚を取り込むには相当な体力を必要とする。魚との戦いであると同時に体力の限界という自分との挑戦だ。文字通りスポーツ・フィッシングの領域である。日本でそんな豪快な釣りを経験したことのある人はなかなかいないのではないだろうか。

一方、さらに大物では数百キロにもなるカジキマグロは、船でルアーを流すトローリングで狙う。季節は、真冬以外は比較的年中狙うことができ、シドニー沖はカジキマグロの穴場的なポイントと言われている。
普段は酒の肴をゲットするために湾内の桟橋でアジやイカを釣っている筆者は、自分が非常にスケールの小さな人間のように思えてきた。しかし、外洋の大物釣りはクルーザーを所有する一部のリッチな釣り師の特権では決してない。一般ピープルでも外洋専門のチャーター船(下記連絡先を参照)を利用して好機を狙えば、数十キロのキハダマグロや100キロ以上のカジキマグロだって狙うことができるのだ。
街から日帰りで行ける近場で、夢のような超大物が釣れるシドニー。そんな街に住む機会に恵まれたのだから、ぜひそんな豪快な釣りにトライしてほしい。腕や腰が筋肉痛になるほどの魚との格闘を一度体験すれば、大物釣りの虜になることは間違いないだろう。
Links
<シドニー周辺の主な外洋チャーター船の連絡先>
▼Ambition Charters Tel: 0415-570-633
▼Allie Hunter Charters Tel: 0429-207-978
<オーストラリアの釣り情報>
▼オーストラリア富士丸フィッシング
▼NSW州政府漁業省フィッシング・ライセンス・オンライン購入フォーム(支払いはビザまたはマスターカードのみ)
▼シドニー釣り情報のポータル・サイト「シドニー・アングラー」(掲示板の閲覧には無料のメンバー登録が必要)
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