ふらっと豪の旅
- パース特集1 文明から一番遠い街 [2008/9/01]
第4回
最果ての地に発展する
豪州最後のフロンティア
豪州大陸を挟んでシドニーのちょうど反対側にあるパース。周囲数千キロにわたりほとんど何もない荒野が続いていて、人口が密集した大都市が一切ない。「世界で最も離れた都市」と言われるが、資源ブームを背景に、中国をも上回る高い成長を続ける好調なWA州経済とともに急発展している。
(写真)スワン川に映るパースの摩天楼は経済発展の象徴
(Photos: Western Australia Tourism Commission, Wikipedia)

インド洋に流れるスワン川沿いに広がる美しい街並みで知られているパースは、折からの地下資源ブームでオーストラリア経済の発展をけん引するWA州の中心都市である。人口は約155万人(2007年)と豪州4番目の規模。摩天楼がそびえる市街地は急速な発展を遂げていて、人口は国内で最も速いスピードで拡大している。不毛の荒野を開拓してきた歴史を持つオーストラリアにとっては、国家の発展を支える最後のフロンティアと言えるだろう。
(写真)WA州議会議事堂

シドニーから西へ直線距離で4,414キロ、空路で4〜4時間半と最果ての地に位置している一方、インドネシアの首都ジャカルタからの距離はシドニーからよりも短く、アジアに向かって開かれた玄関口という側面も大きい。
(写真)キングス・パークにある戦没者慰霊碑

2月の平均最高気温は30度、平均最低気温は18.1度、7月はそれぞれ17.4度、9度と非常に過ごしやすい温暖な地中海性気候に恵まれている。ただ、近年は慢性的な水不足に悩まされているため、07年には年間45ギガリットルの水道水を供給する海水淡水化プラントが稼動を開始した。
(写真)西オーストラリア大学

スワン川と中心街の美しい風景は圧巻で、この川の名前の由来となったブラック・スワン(黒鳥)は街の象徴として知られている。最大の夜の街はノースブリッジと呼ばれる地区で、レストランやバー、クラブなどが遅くまで営業していて賑わっている。
(写真)ブラック・スワン(右下)とパース市街地

豪州国内最大の金塊を所蔵するパース造幣局、世界最大級の楽器と言われるベルの集合体スワン・ベル・タワー、WA州立美術館などといった市内の観光地へのアクセスは、市内を走るバス(なんと無料!)を利用することができる。
(写真)スワン・ベル・タワー

また、中心部から約15分で行けるインド洋に面した海岸地帯には、南北約80キロにわたって白砂のビーチが続いている。インド洋から打ち寄せる荒波は、沖のリーフでブロックされるため、コテスローやスカボローなどの郊外のビーチは通常は波が比較的穏やかとなっている。太陽は東海岸とは逆に水平線に落ちていくので、海に落ちる赤い夕陽もぜひ見ておきたい。
(写真)パース中心街のヘイ・ストリート

(写真)インド洋に面したコテスロー・ビーチ

市内の散策に飽きたら、19世紀の趣ある雰囲気が楽しめるパース南方の港町、フリーマントルに足を伸ばしてみよう。金曜日から日曜日までの週末には、約150店舗が出店するマーケットが開かれ、賑わいを見せるほか、パブやバーも多くナイトライフも楽しめる。
(写真)週末に開催されるフリーマントル・マーケットの建物

そして、フリーマントル港からはフェリーに乗って、インド洋に浮かぶロットネスト島へ。島内では自然環境を守るため自家用車の使用が禁止されているが、自転車をレンタルすれば長さ11キロ、幅4.5キロの小さな島を一周できる。カーブを曲がるたびに美しい湾やビーチが現れ、透明度の高いコバルトブルーの海は言葉を失うほど美しい。ダイビングやスキンダイビングはもちろん、ただ泳ぐだけでも癒される。可愛い有袋類の動物、クオッカの世界で唯一の生息地としても有名なロットネスト島。WA州が誇る雄大な自然の一端に触れることができるだろう。
(写真)ロットネスト島の美しいビーチ

来週以降は、イルカと一緒に泳げるモンキー・マイア、奇岩ウェーブロックやピナクルズ、ワイナリーやサーフィンで有名なマーガレット・リバーなど、パースを拠点に行くWA州の魅力的なデスティネーションを紹介していく。
Link
▼WA州観光局公式ウェブサイト
(日本語ページあり)
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