ふらっと豪の旅
- QLD州北部特集2 キュランダ [2008/10/06]
第2回
世界遺産の熱帯雨林
クイーンズランド(QLD)州北部キュランダの熱帯雨林。珍しい動植物の宝庫として知られ、世界遺産として保護されている。ケアンズから北西へ25キロと近く、山岳鉄道やロープウェイで雄大なジャングルと渓谷の景色を眺めながら行くことができる。
(写真)スカイレールから見下ろすバロン川の景色
(Photos: Kuranda Scenic Railway, Kuranda Village Promotion Programme)

うっそうと茂るジャングルに囲まれた小さな村、キュランダは19世紀の終わりに開拓され、1960年代にはヒッピー・ムーブメントの影響で芸術家やナチュラリストが移り住んでコミュニティーができた。現在ではその豊かな自然はそのままに、世界各地から数多くの旅行者が訪れる熱帯雨林の観光の拠点として発展し、グレート・バリア・リーフと並ぶケアンズ観光の目玉の1つとなっている。
列車とロープウェイから絶景を臨む
主なアクセス方法としては、ケアンズ発の観光列車「キュランダ・シーニック・レールウェイ」と、ケアンズ郊外の山のふもとから出ているロープウェイの「スカイレール・レインフォレスト・ケーブルウェイ」の2つがある。
(写真)増水した雨期のバロン滝を展望台から眺める

シーニック・レイルウェイは、バロン渓谷沿いに急勾配を上る山岳列車。険しい斜面に15のトンネルと37の橋を建設する難工事の末1891年に開業した歴史のある鉄道で、1936年からは観光列車として営業している。ケアンズ・セントラル駅からキュランダ駅までの所要時間は約1時間45分。熱帯雨林を流れるバロン川や、バロン滝、ストーニー・クリーク滝などの絶景を車窓から手に取るように見ることができる。
(写真)バロン渓谷を走るシーニック・レイルウェイ

現在、1日2列車が往復している。行きはケアンズを午前8時30分と午前9時30分、帰りはキュランダを午後2時と午後3時30分にそれぞれ出発する。普通席のほかに飲み物と軽食が付く豪華な「ゴールド・クラス」がある。運賃(大人=2009年3月31日まで)は普通席が片道40ドル、往復59ドル、ゴールド・クラスが片道85ドル、往復149ドルとなっている。
(写真)シーニック・レイルウェイのキュランダ駅。背後にスカイレールの駅が見える

一方、スカイレールは、ケアンズ市内からクルマで約15分のカラボニカ・ターミナルからキュランダまで約7.5キロのルートを片道約1時間30分かけてゆっくりと移動する観光用のロープウェイで1995年にオープンした。6人乗りのゴンドラが114基運行しており、1時間当たり最大700人を輸送できる。
空からの熱帯雨林の眺めは圧巻で、列車の車窓からの景色とはまた違った迫力がある。行きはシーニック・レイルウェイ、帰りはスカイレールという風に、行きと帰りで違った角度から熱帯雨林の景色を楽しんでみてはどうだろう。
(写真)緑に覆われた雨林の上を走るスカイレールのゴンドラ

スカイレールの料金(大人)は、片道40ドル、往復58ドル。シーニック・レイルウェイとスカイレールで往復するチケットは80ドル。運行スケジュールは午前8時15分〜午後5時15分。このほか、自分でクルマを運転して行く場合は、ケアンズ市内からキャプテン・クック・ハイウェイ、ケネディー・ハイウェイを経由して所要時間は約40分。最も安いのはケアンズ市内から出ているシャトルバスで、運賃は片道4ドルとなっている。
ジャングル探検へ出発!
さて、標高約380メートルの山間部にあるキュランダは、海沿いのケアンズほど蒸し暑くなく、比較的過ごしやすい。
最大の見所は、世界遺産に登録された熱帯雨林の自然だ。まずは、キュランダからバロン渓谷まで、あるいは本格的なブッシュウォーキングが楽しめるバロン滝までのウォーキング・トラック(遊歩道)を散策してみよう。色とりどりの熱帯の花や樹木、美しい蝶や野鳥を見ることができるほか、運が良ければ淡水ワニやカモノハシ、ヘビ、カエルなどの珍しい動物にも出会えるかもしれない。
(写真)キュランダは色鮮やかな花と蝶の楽園

また、鮮やかな色彩のオウム類など約500種の野鳥を放し飼いにしている野鳥園「バードワールド」、約1,500種の色鮮やかな熱帯の蝶を観察できる「オーストラリアン・バタフライ・サンクチュアリー」、コアラやカンガルーなどオーストラリアの定番の動物の触れることができる「キュランダ・コアラ・ガーデン」などの施設も見逃せない。これら3つの施設に行くなら、共通パス(大人39ドル)が便利だ。
(写真)キュランダ・コアラ・ガーデン

さらに、こうした自然だけではなく、1万年以上も前からこの地に住んでいるアボリジニの美術や工芸品、都会を離れて移り住んだ画家や工芸品作家、陶芸家などのアート作品も見物だ。キュランダの村には多くのギャラリーがあるほか、「キュランダ・オリジナル・レインフォレスト・マーケット」や「キュランダ・ヘリテージ・マーケット」などでは、こうしたアーティストの作品、雑貨、ジュエリーなどを購入することができる。
(写真)キュランダ・コアラ・ガーデンのショップ

時間に余裕があれば、熱帯雨林の奥地まで探検できるツアーに参加してみるのもいい。バロン川のボート・クルーズや、水陸両用車による雨林やバロン川の探検、貴重な野生の動植物を観察するガイド付きツアー、先住民の文化に触れるツアーなどが催行されている。
(写真)バロン川を下るボート・クルーズも人気

ケアンズからの日帰り観光のデスティネーションとして人気があるキュランダだが、十分に楽しむには1日では足りないだろう。キッチン付きのユニットやコテージ、バックパッカーまで比較的安めの施設が整っているので、宿を予約してから行くことをお勧めしたい。
(写真)珍しい動植物を目の前で観察できるウォーキング・トラック(遊歩道)
Links
|
その他の注目記事: |























