Let's 豪 Fishing !
- NSW州FarNorthでの釣り [2008/4/24]
Let's 豪 Fishing !
第155回
フィッシング・ライター 金園 泰秀
NSW州FarNorthでの釣り
「昨日の夕方のTVに出ていたのはYASUたちなの ? 」。ゴールドコーストにある大きな釣り道具店で日本からのお客さんたちを見学させていたら、知り合いの店員さんたちが集まってきて質問された。「TVでは今まで見たことがないルアーが映っていたけれど、どんなルアーを使って釣ったの ? 」
(写真)1投目からこのサイズの魚が入れ食い状態になり、新製品のフィールド・テストが成功した

傷付いてしまった一部の魚だけを刺し身用に持ち帰った
昨日は、このお客さんたちとQLD州から南下したNSW北部のマリーナからボートを出して沖合いの岩礁根でジギング釣りを行い、全長が1メートル前後の5〜10キロ・サイズのカンパチ(アンバージャック)やヒラマサ(キングフィッシュ)を次々と釣り上げている光景を写され、その映像が夕方に放送される天気予報と釣り情報の番組上で流れたようだ。
今回は関西の釣り具メーカー、エバーグリーン社と釣具の総合商社の中央漁具社の社員旅行がゴールドコーストとシドニーであり、その中のロッドやルアーなどの開発や営業担当者たちと釣行した。もちろん釣り道具は、両社の最新のロッドやルアーなどを日本から持参したものだ。
両社のオリジナルロッドやルアーには、ポセイドン、テムジン、GM、ジャバリンなどという仰々しい名称が付けられているが、その細くて軽量なロッドで大物のカンパチやヒラマサとのファイトができるのかと疑問があった。確かに軽量のロッドは、金属やプラスチックでできた擬似餌のジグやルアーを活きた魚やイカ、エビのように演技させるため、1日中ロッドを持ってアクションを与えるには疲れなくて重宝するが、大物がヒットした時に折れてしまうのではと心配になってしまう。
昨年の暮れからQLD州の天候は大きく乱れ、過去2年ほど続いた干ばつから山間部のダムや河川では貯水量が戻っている。取水制限があった都市部や農村の一部では悪天候が歓迎されたが、毎日のように吹く雨風と押し寄せる高いうねりの影響で、QLD州の釣り産業は散々な目に遭ってしまった。
釣りに行けないから餌も消耗品の道具も必要ないので、釣り道具店に寄る人も少なくなり釣具の売上が減少してしまう。そして、特に大型の釣り船やチャーター・クルーザーなどを保有しているオペレーターなどは、マリーナの使用料金や整備、保険などの維持費や人件費などの固定経費が値上がりしたり、続く悪天候でボートが出せない(売上がない)日が続くという悪循環で、かなりのダメージを受けたところが多かったようだ。
私のところにも、商売をやめてボートを売りたいから、誰かボートを探している日本人のお金持ちの人がいたら紹介してくれだの、売上が少ないので値上げしたいだのといった、大型ボートを保持しているオペレーターからの連絡が相次いだ。(この紙面をお借りして恐縮ですが、これを読まれている読者の方で、ボートを買ってQLD州で優雅に釣りの仕事をしたいという御仁や企業の方には、私がお手伝いします。正直言って今がチャンスです!)
さて、余談はさておき、天候の悪いQLD州だったが、不思議にもなぜかちょっとだけ南下した位置にあるNSW州北部では好天が続き、沖に出られることも多かったので、このところちょっと長距離運転になってしまうが、NSW州北部近辺で釣りをすることが多かった。
1時間の時差があり、そしてドライブに1時間が必要なので、ゴールドコーストのお客さんには、通常の出発時間より2時間も早い早朝4時に迎えに行くケースが多かった。しかし釣り好きなお客さんたちは、早朝に大物が釣れることが多いという私のひと言で問題なく起きて来てくれる。
沖の釣り場に到着し、最新のジャバリンという名前のジグを海底に降ろすと、1投目から全員同時に魚がヒットしてきた。予期しないヒットに、さすがに日本の海で鍛えているジギングの猛者たちも度肝を抜かれたらしく、船上では「リールが巻けない ! 」「信じられない引きだ ! 」とのうれしい悲鳴が連発された。
この日は朝から入れ食い状態が続き、5人で50本以上の良型のカンパチやヒラマサとのファイトを堪能し、そして新製品のタックルやルアーなどのフィールド・テストやカタログ用の写真などの撮影も無事に終了した。
釣った魚は、ファイトで傷付いてしまって放流しても生存率が低そうなものや、撮影で船上に長く寝かせて弱らせてしまったもの、そして刺し身で食べたら美味しそうな数匹を残し、ほかの魚は傷が付かないようにうまくキャッチ&リリースすることができた。
今後、オーストラリア国内全土の釣り具店に、両社の新製品のリールやロッド、ルアーが陳列されるのはそう遠くないことだろう。現在、某大手釣りメーカーの新ジギング・ロッドのフィールド・テストをしているが、オーストラリアは新製品のフィールド・テストに最高の環境のようだ。
「オーストラリアの釣り情報」
www.fujimaru.com.au
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