スポーツ特集
- 2008 FORMULA 1 Australian Grand Prix [2008/3/26]

2008 FORMULA 1 Australian Grand Prix
モーター・スポーツの最高峰、F1オーストラリアGPは世界中が注目するメルボルンのビッグ・イベント。今年も3月13〜16日の4日間にわたって、アルバート・パーク・サーキットで開催される。各チームとドライバーがコンマ1秒を争う熾烈なレースを繰り広げ、白熱した戦が期待される今シーズンの開幕戦。各チームの動向やニュースを取り上げながら、グランプリの見どころを紹介する。
昨年のグランプリを制したキミ・ライコネン(中央)。今年は誰がお立ち台に立つのか
![]() 世界中のF1ファンがレースの行方に視線を注ぐ |
シーズンの中でも重要な意味を持つ開幕レース
グランプリ全18戦のうち、オーストラリアGPはその初戦に当たる。新マシン、新ドライバーのデビュー戦にもなることから、各チーム、ドライバーにとって、その年のチームの行方を占う意味でも重要なレースである。
昨年の同グランプリではフェラーリのキミ・ライコネンが1位入賞、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトンのマクラーレン・コンビが2、3位を占めた。そして、昨シーズンのドライバーズ・ランキングでもK・ライコネンがトップ、F・アロンソ、L・ハミルトンが同ポイントで2位となった。このように開幕戦を制した者がシーズン・チャンピオンになるというジンクスもあり、このGPの持つ意味合いは大きい。
![]() コンマ1秒のタイムをチームで争う |
注目チームの動向
昨シーズンはフェラーリとマクラーレン・メルセデスとの激しい戦いが繰り広げられていたが、マクラーレンによるフェラーリの機密情報の不正入手、およびマシンへの技術流用疑惑が浮上。9月にパリで行われた世界モーター・スポーツ評議会で、マクラーレンに対して、コンストラクターズ・ポイントの剥奪と1億米ドル(当時の為替レートで約115億円)の罰金が科されるという大荒れのシーズンとなった。また、同僚のL・ハミルトンはじめ、チームとの確執が表面化したF・アロンソはシーズン後、ルノーへ移籍。トラブルを抱えたマクラーレンだったが、12月にFIA(国際自動車連盟)に正式に謝罪を表明し、今シーズンは再起を図る1年となる。
一連のマクラーレンの問題で、昨シーズンは早々とコンストラクターズ・チャンピオンとなった名門フェラーリ。中国GPではチーム通算200勝という節目を迎え、今年も安定した戦いを展開することが予想される。今シーズンはこのフェラーリを追う形で、マクラーレン、BMWザウバー、AT&Tウィリアムズなどが順位争いを繰り広げる構図になるだろう。
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| 開催地のアルバート・パーク・サーキット。コーナーが連続するコース・デザインが特徴だ(Photo: Getty Images/Tourism Victoria) |
一番の注目は、昨シーズン最終戦のブラジルGPでAT&Tウィリアムズのレギュラー・ドライバーとしてF1参戦を果たした中嶋一貴の動向だろう。ブラジルGPでは19番手の発進から入賞(8位)まであと1歩の10位でフィニッシュ。同じくF1ドライバーとして活躍した中嶋悟氏の長男で、周囲からの期待も高く、フルシーズンを戦う今シーズンは勝負の年となる。
昨年6位に終わったトヨタF1は、ラルフ・シューマッハに代わって、今年からティモグロックをレギュラー・ドライバーに迎えた。また、サード・ドライバーに小林可夢偉を起用。昨年のマシンと比べ、空力性能が向上、サスペンションが改良された上、新しいギア・ボックスも導入された、新マシン「TF108」で上位争いを目指す。
2006年、38年ぶりに純ホンダのワークス・チームとしてF1に参戦したホンダ・レーシング・チーム。昨年はコンストラクターズ・ランキング8位と前年の4位からダウン。苦戦の続く年であった。今シーズンを前にF1マシンの設計、製造、レース全般などの全権を担うチーム・プリンシパルにロス・ブロウンが就任。テクニカル・ディレクターとしてフェラーリに10年間在籍し、1999年から6年連続のコンストラクターズ・タイトルの獲得に貢献した彼の手腕が、ホンダの上昇の鍵を握っている。
鈴木亜久里氏ら日本人の手によってゼロから創り上げられ、2006年に参戦を果たしたスーパーアグリF1チームは、財政難のため、現時点でもスポンサー交渉を続けている。オーストラリアGP参戦が懸念されているが、関係者によると「メルボルンのグリッドにマシンを並べることは可能」との見込み。メルボルンでファースト・ドライバー佐藤琢磨の勇姿が見られることを期待したい。
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| メルボルンのアルバート・パーク・サーキットをF1マシンが疾走する |
アルバート・パーク・サーキットは1996年からアデレード・サーキットに代ってオーストラリアGPの開催地となった。1周5,303キロのコースを58周してタイムを競う。コースはサーキット場の真ん中の池を囲むように設計。コーナーの緩急が激しいコース・デザインが特徴だ。歴代王者たちの名が付けられた名物コーナーをいかに走るかが、レースの勝敗を左右するポイントで、各ドライバーのブレーキングが鍵となる。
■ドライバーズ・ポイントとは、ドライバーの上位入賞者に与えられるポイントのこと。
■コンストラクターズ・ポイントとは、チーム所属の2台のマシンが獲得した合計のポイントのこと。年間の通算で最多ポイントを獲得したチームにコンストラクターズ・ワールド・チャンピオンの栄冠が与えられる。
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| レース・クイーンたちがレースに華を添える |
会場:アルバート・パーク(Albert Park)
日程:3月13〜16日
開場時間:13〜15日8:30AM〜 16日7:30AM〜
料金:自由席$39〜、特別席$369〜
Tel: 131-931 (Ticketek)
★Web: www.grandprix.com.au
TV放送:チャンネル10
3月14日 1PM〜4:30PM
3月15日 10AM〜5PM
3月16日 10AM〜5PM
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| ユニークなカラーリングで話題を呼ぶホンダの新型「RA108」マシン (Photo : HONDA) |
HONDAマシンに注目 !
1月29日にホンダ・レーシングF1チームは新型マシン「RA108」を発表した。車体は環境問題に直面する地球をイメージしたカラーリング。レギュレーションで定められているノーズへのマニュファクチャラー・ロゴ(Hマーク)と、タイヤのブリヂストン・ロゴ、チャリティーを募る「myearthdream.com」のアドレス以外、スポンサー・ロゴの露出を廃止した画期的なデザインで、F1ファンのみならず、多方面で話題を集めている。
これは昨年同様のコンセプトで始まった「myearthdream」を進化させた「earthdreams」プログラムの一環。「myearthdream」は環境保護をテーマにしたPRおよびマーケティング・キャンペーンを行った英国の企業や団体に贈られる「グリーン・アワード」でも大賞を受賞しており、斬新なアイデアが世界中から高く評価されている。このプログラムのもと、チームとパートナーは今年、総額120万米ドル(約1億2,700万円)を環境関連の慈善団体に寄付することを決定。今年もこのプログラムとともに走るホンダのマシンに目が離せない。




























