音楽の街を賑わす 「Jミュージシャン」たち
- 音楽の街を賑わす 「Jミュージシャン」たち [2008/10/02]
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| Photo: The Wellingtons |
音楽の街を賑わす
「Jミュージシャン」たち
「アートの街」「イベントの街」「スポーツの街」とさまざまに形容されるメルボルン。もう1つ忘れてはならないのが、「音楽の街」でもあること。市内のパブやライブ・ハウスなどで毎晩必ずライブ演奏が行われ、観客はビールやワインを片手に気軽に音楽を楽しむ。そんな、日常レベルで音楽が息づくメルボルンの音楽シーンを賑わす日本人ミュージシャンたちがいる。
「人口300万人規模の大都市でこれだけインディーズ・シーンが活発なのは世界的に見てもメルボルンくらいだろう」。本紙で隔月連載中のコラム「メルボルン・ロック・シティ」の第1回目で、執筆者NAO氏の友人、ダモ鈴木氏のこんな言葉が紹介されている。ダモ氏は世界中の音楽シーンに精通するアンダー・グラウンド・ミュージック界のカリスマ。つまりメルボルンはお墨付きで、世界屈指のインディーズ音楽の街なのだ。
そんなメルボルンで、この数カ月、日本人ミュージシャンが絡むバンドの活躍が目立つ。NAO氏プロデュースのLaura、TAKAがドラムを叩くLittle Red、ギタリストにコージを擁するThe Wellingtons、日本人メンバー3人+オージー1人のAural Windowらが、日本を含む海外でツアーを行ったりアルバムをリリースするなど顕著な活動を見せているのだ。これらのバンドを中心に、メルボルンで活動する「Jミュージシャン」たちを紹介しよう。
■TAKAがドラムのLittle Red
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| 6月にリリースされたアルバムのカバー。中央がTAKA |
今年6月にインディーズ・レーベルShock Recordからアルバム「Listen to Little Red」をリリースしたばかりのLittle Redは、ストリート紙やFM局で大きく取り上げられ、今最も勢いに乗っているバンドの1つ。彼らが創り出すのは50〜60年代の古き良きロックン・ロールと現代のポップ・パンクが合体したような音。現在全国19カ所を巡るツアーの真っ最中で、多くの公演がソールド・アウトという人気ぶりだ。ツアー終了後は、夏いっぱい全国各地の野外フェスに出演する。日本人ドラマーTAKAは物心ついた時からドラム一筋、東京では「梅毒」というパンク・バンドで活動していた。現在サイド・プロジェクトとしてバンド「The Hondas」も主催している。
★Web: www.myspace.com/littleredmusic
★ Web: www.myspace.com/thehondasmusic
■ギターのコージを擁するThe Wellingtons
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| 左から2番目がギターのコージ |
The Wellingtonsは、7月に3枚目のアルバム「Heading North For The Winter」を日本で先行発売、9・10月にはヨーロッパやアメリカ、09年初めにはオーストラリアでもリリースを予定している。彼らの音楽はキャッチーなメロディーにロックなフレーズやパンクの要素も加わったパワーポップ。新作は切なさが溢れ、聴いた瞬間に心をぎゅっとつかまれるような曲ばかりだ。9月から海外でのリリースに合わせ日本、イギリス、スペイン、アメリカを回る世界ツアーを敢行する。ギター兼コーラスのコージは来豪以来いくつかのグループを経て、06年9月から同バンドに参加している。
★Web: www.myspace.com/thewellingtonsmusic
■NAOプロデュースのLaura、Tripod
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| 日本ツアーを好評のうちに終えたLaura |
EP発売を記念した初の日本ツアーを終えたばかりのLauraは、サウンド・エンジニアのNAOがプロデュース。歌なしのポスト・ロックは、ギター、ベース、ドラムにチェロとキーボードが絡む奥行きの深いサウンドだ。9月は豪東海岸を回るツアーを行なう。Tripodは、カラーのまったく違うコメディー・バンド。先日NAOプロデュースのもとレコーディングを終え、現在ミックスとマスタリングの最中だ。11月リリース予定の同作は、NAOによれば「抱腹絶倒のサンタ・ギャグ満載」なのだとか。
★Web: www.myspace.com/lauranoise(Laura)
★Web: www.myspace.com/yonscodgatesy(Tripod)
■Aural Window、Candy Whipの活動も注目
Aural Windowは、ボーカルのSheena、ギターのKota、ベースのAkiと3人の日本人にドラムのMikeを加えたオルタナティブ・ロック・バンド。ボーカルの中性的な歌声にギターの派手なフレーズやソロを融合、パンクなひねりを加えたサウンドだ。今年7月にデビューEP「No Trust in the Morrow」 を日本でリリース、現在新EPのレコーディング中。
Candy Whipは一風変わったベースとボーカルのみのデュオ。ボーカル西谷の甘く力強い歌声に、リズムからギターのようなフレーズまでこなすベースが絡み、ノリとパンチのある音が特徴。ブランズウィックのNoise Barなどを中心にライブ活動を行なう。
★Web: www.auralwindow.com
★Web: www.myspace.com/candywhip
ここに紹介した以外にも、メルボルンのインディーズ・シーンで活動する日本人ミュージシャンは数多い。言葉の壁、人種の壁を越えて共感を呼ぶ音楽を創り出す彼らの今後に、ぜひ注目したい。
■Little Red 9月ツアー日程
4日 Flynn's Beach Surf Club (Port Macquarie, NSW)
5日 Sound Lounge (Currumbin, QLD)
6日 The Globe (Brisbane, QLD)
8日 Swindlers Bar (Mt Hotham, VIC)
11日 The Pub (Bendigo, VIC)
12日 Corner Hotel (Melbourne, VIC)
13日 Republic Bar (Hobart, TAS)
20日 Corner Hotel (Melbourne, VIC)
■The Wellingtons 9月ツアー日程(日本国内)
11日 下北沢シェルター(東京)
12日 クラッパー(大阪)
13日 デカダント・デラックス(福岡)
14日 クラブ4.14(広島)
15日 K・Dハポン(愛知)
16日 パークダイナー(茨城)
17日 クラブ・ジャンクボックス(新潟)
18日 ヒップ・ショット・ジャパン(福島)
■NAOミックスの9月のライブ
Flip Out Music Festival
6日 Corner Hotel (Melbourne, VIC)
出演:Eddy Current Suppression Ring, M.O.T.O. (USA), Automatic (FRA), Knife Fight (NZ) ほか
■Laura Australia East Coast Tour
19日 East Brunswick Club (Melbourne, VIC)
20日 Globe Theatre (Brisbane, QLD)
21日 Badlands Festival (Sydney, NSW)
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