ミュージック・フォーカス
- オールド・マン・リバー [2008/2/07]
只今、日本でブレイク中!
豪の“ゆる系”シンガー・ソング・ライター
オールド・マン・リバーの
放浪サウンドでみんなハッピー!
現在、日本の洋楽ヒット・チャートをガンガンに賑わしているオーストラリア出身のアーティストが日本でデビューしたという情報が、本紙編集部に飛び込んできたのは先月のこと。早速、音楽会社に音源を送ってもらったところ、耳に飛び込んできたのは「ラララ〜」というなんとも口ずさみやすい心地良いフレーズと、ワールド・ミュージックのような懐の深さを感じさせるメロディー……。う〜ん、仕事なんてど〜にでもなれ! こりゃじっくり聴くしかないっしょ。というわけで、只今、日本でブレイク中のオールド・マン・リバーを聴いて、みんなでハッピーになろう!
日本全国のFM局が振り向いた
オールド・マン・リバー(OMR)が日本デビュー・アルバム『グッド・モーニング』をリリースしたのは、1月23日のこと。その前からデビュー・シングル『ラララ―みんなのうた』(原題:LA)は、全国28カ所のFM局でパワープレイを獲得。1月18日には、「めざましテレビ」(CX系列)で紹介されるなど、メディア露出も増加中で、1月23日には、2週連続ラジオ洋楽ヒット・チャートで1位を記録している。さらに、OMRが所属するBMGジャパンによれば、2月19日に早々と来日公演が決定しているのだとか。
デビューでいきなりの、このスマッシュ・ヒット、タダモノじゃなそう ! では、そんな彼の魅力とは何なのか !? どうやら、彼の作る音楽の世界観はもちろん、OMR自身の人柄にその秘密が隠されているようだぞ !
人生そのものがワールド・ミュージック
シドニー出身のOMRは現在28歳。オーストラリア生まれだが、幼少期から21歳まではイスラエルで過ごした。その後、インドやアメリカ、日本などをバスキング(大道芸人のように路上などでパフォーマンスをすること)しながら旅した経験を持つという変わり種。その中で彼は、東洋思想や仏教観念などにも多大な影響を受け、「何事も競わず、自分のありのままを受け入れ、悠然と流れる大きな川のように流れ続けていきたい」という信念を持っている人だとか。う〜ん、深い。そんな彼の音楽のルーツは、ビートルズやボブ・ディラン、ピンク・フロイドにレッド・ツェッペリンなどなど…。さらには父親の影響でクラシックも大好きだとか。最近は、レゲエやワールド・ミュージックにもハマっているらしく、今後も彼の音楽の幅はますます広がりそうだ!
彼のプロジェクト名「オールド・マン・リバー」は、ドイツの文豪へルマン・ヘッセの小説「シッダールタ」に登場する川や、米国のミュージカルにある劇中歌の歌詞「それでもミシシッピ川は何も言わず、ただ悠然と流れている」が由来となっている。また、「方丈記」(鴨長明)の一説「ゆく河の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず」や美空ひばりの「川の流れのように」などに関することをブログに記すなど、洋の東西を問わない哲学的な観念の持ち主であるところもユニーク。
ハッピーな中にもしっかりとしたメッセージ
OMRのデビュー・シングル『ラララ―みんなのうた』は、分かりやすい歌詞と口ずさみやすいメロディーで構成されていて、日本人ウケするのも納得。聴いているだけでハッピーになれそうな気さえする。ところが、よく歌詞を読むと、奥深さを感じたりするところがOMRのいいところ ! 例えば、この曲の最後はこう締めくくられている。
One day this trip will surely end
And there's no need to start again
この旅もきっとおわる
そしたら もうやり直さなくていいんだ
So leave it all behind
だからそのままでいいよ
Leave it all behind
ぜんぶそのままでいいよ
※一部抜粋(協力:BMGジャパン)
実はこの曲、シドニーの障害を持つ子どもたちのためにOMRがボランティアで行っている音楽セラピー・ワークショップで、児童たちと一緒に作った曲。子どもたちが楽器を弾く姿や歌を歌っている情景を思い描きながら聴くと、その歌詞が、OMRが子どもたちに語りかけ、諭すように歌っているようにも聞こえてくる。さらに、「Leave it all behind」という歌詞には彼の「大きな川のようにすべてを受け入れて流れていきたい」という信念が表れているようにも思える。
日本語で読めちゃうブログも続々更新中
オールド・マン・リバーの公式ブログも現在更新中。洋楽アーティストによる日本語のブログというのもユニークだが、その内容も地元のボンダイ(シドニー)の情報から、特技の折り紙、愛読書の話まで、アーティストとは思えないほどのほんわかさで構成されている。彼が使用するビミョーな日本語もおもしろい(「ほっこり」を「ほっくり」と書いたりしている)。
そして彼はブログの中で、日本のファンに以下のようなメッセージを送っている。
I wish all my fans in japan a very happy new year may it be filled with love, joy, peace and good health. Thank you for all your support and I hope to come visit soon.
Peace, Love
Ohad (Old Man River)
訳)日本のファンのみなさん、あけましておめでとうございます。
みんなのこの1年が、
愛と喜びと平和と健康に
満ちあふれたものになるようお祈りしています。
いつも応援してくれてありがとう、
早く日本に行くのを楽しみにしてます!
ピース、ラヴ
オーハド(オールド・マン・リバー)
と、まあ何ともピースフルでピュアなOMR。在豪の日本人の間でも逆輸入的なブームがやってきそうなニオイがぷんぷん。気になる人は急いでCDショップへGO〜!
Profile OLD MAN RIVER(オールド・マン・リバー)●本名オーハド・レイン。シドニー生まれの28歳。21歳までをイスラエルで過ごし、世界各国をバスキングしながら放浪。2003年ごろ、シドニーに戻り地元ミュージシャンと本格的な音楽活動を開始し、07年3月、アルバム『グッド・モーニング』(ソニーBMGオーストラリア)でデビュー。08年1月23日、同アルバムで日本デビュー。今後はUK、フランス、カナダなどでもデビューが決定している。日本語でのオフィシャル・ブログ (http://oldmanriver.blog41.fc2.com)も公開中。

昨年のシドニーでのライブの模様。観客もステージに上がり全員で「ラララ〜」の大合唱!

特技が折り紙というOMR。「グーグルで検索して、折り方を覚えたよ(v^ー゚)」と得意気。デビュー・アルバムにはこのクジラの折り紙が封入されている
読んでもハッピー
オールドマン・リバー語録
彼が昨年、地元シドニーで受けたインタビューには、彼の人柄をうかがわせる語録がいっぱい。ここでは、その一部を紹介します。
インタビュアー(以下、イ):アルバムの感想は?
オールド・マン・リバー(以下、OMR):遠足なんかに行って、トイレに行けずにガマンしてたけど、家に戻ってよーやくトイレに入れた時みたいな、ホッとした感じだよ。
イ:楽器はいくつくらい弾けるんですか?
OMR:7.5つ ! 0.5はトランペットなんだけど、3音ぐらい吹くと、変な音になっちゃうんだ。だから7.5 !
イ:ショーの後にはファンに会ったりするのですか?
OMR:うん、いつもそうしている。僕たちはハグするのがポリシーみたいなものなんだよ。
イ:CDに封入されている折り紙のクジラにはどんな意味があるの?
OMR:ジョセフ・キャンベルという神話学者のDVDがアイデアの元なんだけれど、彼によれば、水中は意識下、 水の上は意識上を象徴するんだ。クジラが象徴するのは、生きることにおける最大の無意識な部分なんだそうだ…(以下省略)。
イ:競争の激しい音楽業界でピュアな音楽を作り続けるのは、とても難しいのでは?
OMR:2000年前に中国で書かれた『老子道徳経』という書物の中で「あなたが競わなければ、競争は誰との間にも一切起こらない」という一節がある。僕は誰とも争いたいとは思わない。僕は自分にできることだけをするんだ。
FM802のDJ・浅井博章さんも絶賛!
「日用品も食べ物も、地球に優しいものを好むのが昨今の日本人における顕著な傾向。もちろん音楽にもその流れは波及しつつあり、ジャック・ジョンソンやトリスタン・プリティマンなどのサーフ・ミュージックは、日本の洋楽ファンに高い人気を誇ります。オールド・マン・リバーの「LA」は、そうした洋楽ファンのみならず、日ごろは邦楽しか聴かない中・高生からもリクエストの多い曲です。誰もが口ずさめるポップなメロディー、忙しい日常の疲れを忘れさせる優しいサウンドは、老若男女を問わず受け入れられるサウンドでしょう」
山崎まさよし、矢井田瞳、絢香、コブクロなど、数々のアーティストをブレイクさせた伝説的番組「OSAKAN HOT 100」(大阪・FM802)のDJ・浅井博章さん
【リリース情報】
オールド・マン・リバー『Good Morning』
デビュー・シングル「LA」を含む11曲が詰まったOMRのデビュー・アルバム。レイド・バックしたオルタナ・ロックからオーガニックなアコースティック・サウンドまでラブ&ピースに包まれた1枚。豪では既に昨年3月から発売しているよ!(ソニーBMG)






















