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当選者ほくほくリポート

行って来ました! バヌアツ4泊5日旅行[2008/4/15]

バヌアツ4泊5日旅行行って来ました!
バヌアツ4泊5日旅行
当選者ほくほくリポート

 日豪プレス創刊30周年企画の目玉として昨年10月号で募集したバヌアツ・ペア旅行プレゼント企画。このプレゼントに見事当選したゴールドコースト在住の城文子さんと、メルボルン在住の森口香さんから、楽しげな旅のレポートをいただきました。
協力=South Pacific Tours VILA (SPT)


「地球のダイナミックさを体感 ! 」
タンナ島ヤスール火山ツアー

文=城祐紀さん・城文子さん夫妻

城祐紀さん・城文子さん夫妻

 ゴールドコースト在住8年。私たち夫婦は、普段はWebサイト構築関連の会社を運営し、オフィスに引きこもって仕事していますが、バヌアツ旅行は今回が初めて。「日豪プレス」さんから当選の知らせを受けてから、バヌアツに向けて旅立つ日を心待ちにしていました。
 出発前からSPTスタッフのヒロさん(大数加さん)には持ち物のことなど丁寧にアドバイスしていただき、心弾むメールのやりとりを通じ、気分を盛り上げてもらいました。
 ブリスベンから約2時間半のフライト(この時はサント島経由)でバヌアツのポートビラに到着します。それまで海外旅行という実感がなかったのですが、空港に降り立った瞬間、湿度のある暑さを肌に感じ、「バヌアツへ来た ! 」と実感しました。
 滞在先のメラネシアン・ホテルでSPTのスタッフさんからスケジュールの説明を受けた後、プール・サイドのバーでまずは乾杯。バヌアツの地ビール『TUSKER BEER』はすっきり飲みやすく、グイグイ進みます。ちょうどその日はBBQバッフェとバヌアツのダンス・ショー&カバのテイスティングが催されていたので、そのままのんびりディナーを楽しみました。
 2〜3日目はタンナ島へ渡り、旅のメイン・イベントであるヤスール火山ツアーに参加しました。火山に登ったのも初めてでしたが、あんなに近くで噴火を目の当たりにしたのは貴重な経験でした。
  とにかくその迫力に圧倒されっぱなしで、繰り返される大きな噴火に衝撃を受けました。音や震動におののき、ちょっぴり恐怖も感じながらも、地球のダイナミックさを体で感じた夜でした。
 それから、タンナ島の伝統や人々の暮らしを垣間見ることができるブラック・マジック・ツアーもオススメです ! 賑やかなおもてなしを受けるので最初はびっくりしますが、顔にペイントしてもらったり、一緒に踊ったり、伝統文化に関するデモンストレーションを見たりして、どっぷりとバヌアツ文化に浸れます。
 タンナ島のエバグリーン・バンガローはフレンドリーなスタッフ、ボリューム満点で美味しい食事、自然あふれる素朴な部屋など、海を前にのんびりできるお宿でした。
 Hideaway Island でのシュノーケリング、丸1日かけて巡るエファテ島1周ツアーも堪能しました。Taka Villageで伝統的なダンスのパフォーマンスを見たり、ガイドのJoelさんにバヌアツのことをいろいろ教えてもらったりして、バヌアツの魅力を発見しました。透明感のある海でシュノーケリングに夢中になるあまり、背中に火傷のような日焼けをしてしまいましたが…。
 バヌアツでの1日1日を思いっきり楽しみましたが、ベトナム料理やチャイニーズ、フレンチ、バヌアツ・ビーフなど、食事も大満足 ! 値段はオーストラリアのレストランと同じぐらいかそれ以上の場合もありますが、新鮮なシーフードや地元素材を生かしたお料理はどれも素晴らしかったです。
 こんなに素敵な旅行をプレゼントしていただき、本当にありがとうございました。関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。そして、より多くの日本人の方にバヌアツの魅力を知っていただければなと思います。

ヤスール火山噴火の様子。迫力満点 !
ヤスール火山噴火の様子。迫力満点 !
バヌアツ・ビーフが美味しい!
バヌアツ・ビーフが美味しい!
エファテ島1周ツアーで立ち寄ったTaka Villageでの伝統的なダンス・パフォーマンス
エファテ島1周ツアーで立ち寄ったTaka Villageでの伝統的なダンス・パフォーマンス
Bamboo Beach
Bamboo Beach
顔にペイントしてもらって一緒にダンス
顔にペイントしてもらって一緒にダンス
ブラック・マジック・ツアーでは火おこしの術を拝見 !
ブラック・マジック・ツアーでは火おこしの術を拝見 !



「驚きと感動の連続が待っていた」
サント島ブルー・ホール&シャンペン・ビーチ・ツアー

文=森口香さん

森口香さん

 人生も半ばに差しかかると、心から感動できる体験なんてそうあったもんじゃない。20歳のころには夜景を見ながら「わぁ〜きれい」なんて言えたものだが。
 そういえば、初めての富士山登頂はかなり感動した。手が届きそうな月や星を眺めるたびに、疲れなんて吹っ飛んでしまった。そして、山頂で日の出を見たときには涙が止まらなかった。それが、2回目の登頂となると疲れるばかりで星空どころじゃない。『富士山を2度登る奴はバカだ』というのは本当だなあとつくづく思った。こんな体験を繰り返すうちにどんどん感動が薄れ、心が殺伐としてしまったのではないだろうか。
 そんな私が、バヌアツではビックリの連続だった。どきどきハラハラしているうちに、素直に喜び、感動していた、若かりしころの自分を思い出す。初めてのバヌアツ旅行は、そんな旅だった。

エスピリット・サント島は自然の宝庫―シャンパン・ビーチ
 ディズニーシーにある「インディージョーンズ」のアトラクションさながら、ボコボコになった道を上下左右に揺れながら4WDはシャンパン・ビーチへと向かった。あまりの揺れに、もう笑うしかない。サント島在住18年のまゆみさんは、男性顔負けの慣れたハンドルさばきをしていたけど、むかし日本人観光客が運転していたレンタカーを横転させてしまったこともあるらしい。
 さて、シャンペン・ビーチは名前負けしないほど美しいビーチだった。白い砂浜に青く輝く海が遥かかなたまで続いている。が、そこはバヌアツ。目を凝らして遠くを見ると、牛たちが木陰で休んでいた。何でも、牛たちは浜辺に湧き出た地下水を飲みに来るという。
 去年、水泳教室に通って小学生ほどに泳げるようになった私だが、未だに水が怖い。でも、シャンペン・ビーチは浅瀬に珊瑚礁が広がっているため、シュノーケルだけでも色とりどりの魚たちと戯れることができた。
 ところで、サント島はダイビングのメッカらしい。第2次世界大戦中、輸送用に使われた豪華客船、プレジデント・クーリッジ号が海岸からわずか100メートルの海底に眠っている。しかも、このダイビング可能な世界最大級の沈没船は水深20〜60メートルに横たわっているため、初心者から上級者まで楽しめると聞いた。次回はぜひ、クーリッジに挑戦してみたい。

初めての神秘体験−ブルー・ホール
 去年の年末、『世界の絶景100選』というテレビ番組の総集編を見た。画面に映し出されたブルー・ホールを見て、「ほほう、世の中にはこんなに青い池があるんだ」と感心したものだ。実際にジャングルの中にたたずむブルー・ホールは、ラピス・ラズリの原石のように青く、日に照らされて輝く周りの緑と見事なコントラストを放っていた。
 あっという間にブルー・ホールに飛び込んだ主人を尻目に、「水冷たそうだし、苔がヌルヌルしてそうだし、溺れたら怖いな〜」などとくだらない心配をしてしまう私。が、「魚、いっぱいいるよ」というひと言でシュノーケルを装着。水面に顔をつけた次の瞬間、私は言葉を失った。
 まさに、そこは幻想の世界。青の世界に美しく映える緑の苔。そこを銀色に輝く大小の魚たちがゆっくりと泳いでいる。溺れることへの恐怖など、一切の雑念が消え、まるでブルー・ホールの青さに吸い込まれるように、より深い中心へとどんどん泳いでいった。いかなる音も届かない、私だけの空間。まるで、宇宙をモチーフにしたサルバドール・ダリの世界に飛び込んでしまったような感覚。空とも海ともみまがう青の世界。ひたすら漂う私の周りで魚たちが宙に浮いている。座禅をしても雑念から解放されたためしのない私にとって、ここは唯一瞑想できる場所かもしれない。
 時間の感覚を失い、指先がクルミのようにシワシワになってからようやく陸に上がった。すると、地主のジャッキーさん夫婦が焚き火で「パンの実」を焼いていた。ラグビー・ボールほどの大きな実の表面を真っ黒になるまで焼いてから皮を剥いでいただく。初めて食すパンの実は、パンのようにふっくらとしながら、もちもちっとしていて、何ともいえない食感。味は焼き芋のようだった。
 これはかなりはまりそう。でも、オーストラリアで買えるのかな?思わず"yummy, yummy"と言ってしまった私に、ジャッキーさんが声をたてて笑っていた。英語に似た表現のある現地のビスラマ語。彼には「これ、わたし、旨いあります」なんて聞こえたのかも。

“カバってる !? ”体験
 カバはコショウ科の植物の根っこを搾って作った飲み物。昔から儀式などに欠かせない伝統的なカバは、リラックス効果が抜群だ。
 私はポートヴィラとサント島のカバBARに行ってみた。BARと言っても、民家の庭先のあちこちにテーブルや椅子が置いてあるだけ。入り口に目印の赤ランプがなければ、まず気付かない。もう1つカバBARの特徴として、カバを売るカウンターのそばには水道がついている。みんな、緑っぽい泥みたいな液体を一気に飲んではすぐに口をすすぎ、庭先や水道の周りでペェッ、ペェッと吐き捨てている。そう、カバは“吐き気がするほどまずい”のだ。泥のような、草のような、根っこのような…想像を絶するまずさ。後味も最悪で、アイスキャンディーを舐めながらカバを飲んでいるバヌアツ人もいた。
 私は湯飲み茶碗1杯分くらいの50バツ(約50円)のカバを試した。勧められるまま、大きなお椀になみなみ1杯分の200バツ(約200円)のカバを一気飲みした主人。その後数日間はカバの匂いだけで吐き気をもよおしていた。
 カバを飲むとすぐに唇がブルブルと痺れ、そのうち何ともいえない、心地よい倦怠感を感じる。“おう、何だかカバってきたぞ”と実感できるのが面白い。カウンターのそばでカバを一気飲みした後、みんな仲間たちのいる場所に戻って静かに語らう。しばらくして陶酔状態から冷めると、再びカウンターに行ってカバを一気飲みして帰ってくる。ここは大声でワイワイと会話を楽しむ場所ではない(一部の観光客を除いて)。段々と無口になるのは“カバってきた”証拠らしい。みんな1日の疲れを忘れながら、自分だけの陶酔感を味わっている。仲間と一緒にいても無理に話す必要はない。それぞれがお互いの“カバってる”状態を尊重しているかのようだ。逆に、独りでぼ〜っとしていても仲間がいるから寂しくない。
 私は、他人といながら自分の世界を楽しめるカバ文化にすっかり魅了されてしまった。スーパーでカバパウダーを買って帰ってきたけど、オーストラリアでカバBARを再現するのは無理だろう。

感慨深かった乗馬体験
 サント島のベル・モル牧場で乗馬体験をした。2年前、日本で2回ほど無料乗馬体験教室に行ったことがあるが、「馬と接するのは楽しい」ということしか学べなかった。
 ここの大農場を夫婦で購入して経営しているニュージーランド人のメガンさんと、バヌアツ人の乗馬スタッフ、バニーさんとともに、広大な敷地内を馬の背にまたがって3時間周遊した。途中、エメラルドグリーンの美しいラグーンを何度か渡った。馬はお腹まで水に浸かりながら、バシャバシャとうれしそうに進んで行った。
 コースの終盤に椰子の木陰で休んでいると、バヌアツ人カウボーイたちがどこからともなく現れた。次の瞬間、モ〜、モ〜とかなりの数の牛たちがこちらに向って移動してきた。カウボーイたちは乗馬コースと同様の道をとって牛を移動させなくてはならないということで、しばらく休憩しながらカウボーイの牛追いを見物した。
 “Quality of Life”を求めてバヌアツに移住したというメガンさん。バヌアツ人のスタッフに牛の乳搾りを教え、敷地内に造られた小学校の子どもたちが新鮮な牛乳を飲めるようにしたという。そのほか、地元の人に牧畜を教えたり、農業学校を支援したりしている。そういった意味で、この農場は地元の人とともに成長しているのだなあと感服した。
 ところで、メガンさんはニュージーランドから連れてきたブルテリアを飼っている。今までこんな犬を見たことなかったバヌアツ人は、当初、人間のような顔のブルテリアを「神の使い」として畏怖したと言う。

バヌアツはグルメ天国
 1980年に独立するまで、バヌアツはイギリスとフランスの共同統治領だった。フランス(イギリス !? )の影響もあってか、特にポートビラは美味しいレストランが目白押しだった。
 観光ガイドにローカル・フードはフルーツコウモリとあったのでぜひトライしようと思って来たのだが、とあるカバBARで売られていたコウモリの姿焼き !?を見たとたんに諦めた。そのかわり、ポートビラのビストロで、同じく観光ガイドで紹介されていたヤシガニを食べた。フランス料理特有の何とも美味なソースに舌鼓。う〜ん、幸せ。

 それにしても、こんなに笑顔に囲まれて生活したのは何年ぶりだろう。自分では覚えていないが、大人が寄ってたかってあやしてくれた赤ちゃんの時以来ではないか ? バヌアツに到着したばかりのころは、「メラネシアン・ホテルの接客サービスは素晴らしい」なんて思ったけれど、ポートビラの街中を歩いていてもたくさんの笑顔に出会った。サント島に至っては、車で通りすぎる度に、見知らぬバヌアツ人たちが笑顔で手を振ってくれた。
「この島は小さいから、皆がみんなを知っているんだ。だからいつでも笑顔なんだよ」とあるバヌアツ人は言っていた。日本の田舎では、皆が知り合いだから堅苦しくて窮屈だという人もいるのに、バヌアツでは皆知り合いだから仲良くしようというのだ。何だか、教えられるなあ…。
 また、カバBARで語りあった日本人の音楽教師は、「赴任して初めて小学校でオルガンを弾いた時、満面の笑みを浮かべた子どもたちがオルガンまで走ってきた」という。日本の子どもと比べてバヌアツの子どもたちの目はものすごく輝いていると言っていたのがとても印象的だった。私も今回の旅を通してキラキラした笑顔の人達にたくさん出会った。笑顔って人を幸せな気持ちにするのだなあと改めて感じた。
 最後に、現地でいろいろとお世話になった上、カバなどバヌアツ特有の文化を紹介してくださったSouth Pacific Tours VILAの皆さんや、サント島を案内してくださったまゆみさんに心から感謝したいと思います。

ブルー・ホールと調理中のパンの実ブルー・ホールと調理中のパンの実
ブルー・ホールと調理中のパンの実
白い砂浜に青く輝く海が遠く続くシャンパン・ビーチ
白い砂浜に青く輝く海が遠く続くシャンパン・ビーチ
カバはコショウ科の植物の根っこを搾って作った飲み物。昔から儀式などに欠かせない伝統的なカバはリラックス効果が抜群だ。写真はカバが飲めるカバBARでくつろぐローカルたちと
カバはコショウ科の植物の根っこを搾って作った飲み物。昔から儀式などに欠かせない伝統的なカバはリラックス効果が抜群だ。写真はカバが飲めるカバBARでくつろぐローカルたちと
ポートビラのビストロで食べたヤシガニ料理。フランス料理特有の何とも美味なソースに舌鼓。う〜ん、幸せポートビラのビストロで食べたヤシガニ料理。フランス料理特有の何とも美味なソースに舌鼓。う〜ん、幸せ
ポートビラのビストロで食べたヤシガニ料理。フランス料理特有の何とも美味なソースに舌鼓。う〜ん、幸せ
サント島のベル・モル牧場で乗馬体験。するとバヌアツ人カウボーイたちがどこからともなく現れた。次の瞬間、モ〜、モ〜とかなりの数の牛に囲まれて…
サント島のベル・モル牧場で乗馬体験。するとバヌアツ人カウボーイたちがどこからともなく現れた。次の瞬間、モ〜、モ〜とかなりの数の牛に囲まれて…

一口メモ:私たちがバヌアツを訪れた2月は雨季の真っ最中。水不足のメルボルンで生活している私達は、カフェで雨観察を楽しんだりしましたが、いろいろとアクティブに動き回りたい方には乾季の旅行をお薦めします。

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