帰国後の就職指南Q&A
- 今、就職活動に少しでも有利になるようなことをしたい [2008/4/15]

帰国後の就職指南Q&A
細見昇市(キイストン代表取締役)
Q
大学卒業後、派遣として数年働きましたが、自分がやりたいことが見つからず、でもキャリアアップはしたいと考え、語学留学に来ました。半年後には日本でまた転職活動をしなければと考えると、今、就職活動に少しでも有利になるようなことをしたいと考えています。私は何をすべきなのでしょうか ? (30歳女性=語学留学生)
A
それほど不安に感じる必要はありません。海外暮らしの中で自分に課した「目的」をしっかりとこなしていくことです。
留学生を対象に採用を行う企業の場合、語学力よりはむしろさまざまな才能を集めようとするケースが多いようです。こうした企業はバラエティーに富んだ個性の集合体であることが多く、それを強みとしています。その企業色の1つとして海外経験を持つ人たちとの出会いを求めているのです。
自ら考えて自ら動く「エンジン」を持っていること。それは、社会・経済の変化がますますスピードアップする時代に求められる能力です。何をすべきかを考え、それに必要な情報を収集し行動に移す。そんな物事への取り組み方を、皆さんは海外生活を通じて体得しているはずです。皆さんは自ら異なる文化に飛び込み、壁にぶつかり、乗り越えようと努力したはずです。例えすべてが順調でなかったとしても、もがきながら頑張った自立へのプロセス。これは多くの企業での、困難な仕事を克服していくプロセスと同じなのです。
留学経験は得難い「資産」。評価してくれる企業は必ずあります。また同じ企業の中でも、日本で「資産」を形成した学生とは違う活躍のフィールドが与えられるはずです。だから焦る必要はありません。さらに言えば、留学経験がすぐに生かせる仕事を焦って求めなくても、社会に出れば必ずどこかで生かせますし、また、その価値の大きさを実感できるでしょう。
企業が求めるのは、自ら学びキャリアを作ろうとする強い意欲。だからこそ「私はこれがやりたい ! 」という強い意志が必要なのです。とはいえ、やりたいことはあるけれどそれが正解なのか、不正解なのか、皆さんも悩むことでしょう。しかし、正解・不正解は誰が決めるのでしょうか。
就職活動は正解・不正解にかかわらず、これからの進む道を決めるという行為。決めるためには、会社の名前だけではなく、事業戦略や企業風土、オリジナリティーなど、会社が持っている「意志」を確認してください。そして、その意志に共感できるかが重要です。
異文化に対して壁を作らず、積極的にコミュニケーションを図り、情報を取りにいく。こうした態度を、身に着けてきた皆さんには、その経験がさまざまな場面で生かせる飲食業界を中心としたホスピタリティー産業も選択肢の1つかもしれません。
【プロフィル】ほそみしょういち◎1963年生まれ。大卒後、(株)リクルート入社。トップの営業成績を維持し27歳で営業課長に。29歳で2つの課を兼務、両担当課を全国ナンバーワンにするという快挙を達成。92年に独立し、人材会社(株)キイストンを設立。飲食専門求人サイトの運営や人材紹介を行う。著書に「リクルート式一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)、「一瞬でお客の心をつかむ飛び込み営業術」(ゴマブックス)
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