帰国後の就職指南Q&A
- 帰国後には飲食業界で職を得たいと考えています。 [2008/6/22]

帰国後の就職指南Q&A
細見昇市(キイストン代表取締役)
Q
日本の飲食店は現在、全体の84.9%が海外経験のあるスタッフを必要としていると聞きました。私はワーホリ・メーカーです。今は“ジャパレス”でアルバイトをしています。帰国後には飲食業界で職を得たいと考えていますが、今後オーストラリアで何を経験し、どんな知識を身に着ければよいのでしょうか。
(23歳女性=ワーキング・ホリデー)
A
日本の飲食業界では、皆さんの海外経験がこれからもっと生きてきます。
日本を訪れる外国人数は2007年、旅行者だけでも834万人という過去最高を記録し、2010年までに1,000万人の訪日外国人誘致を実現するための活動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」(国土交通相が本部長)も、国を挙げて取り組んでいます。
飲食店は出張や旅行で日本を訪れる外国人が必ず利用します。今後、訪日外国人が増え続ければ、従業員に必要とされる資質として、ただきれいに英語が話せるということだけでなく、「文化面」での勉強が役に立ちます。
外国人から喜ばれる視点で考えると、「日本というものは絶対こうだ ! 」といった“純日本”に固執する必要はありません。むしろ、「外国人が求める日本像」がクローズアップされてくるわけです。そのような“外国人目線の日本”は、海外経験をした人間でなければ分かるはずがないのです。
あなたは日本と海外の文化の両方を勉強しているわけですから、いわば「文化バイリンガル」。もちろん、美しい外国語を学び、食材やワインの産地、そして歴史を知ることだけでも、話の幅は広がります。また、サービス業に欠かせない笑顔に関しても、ハニカミがちな日本人にはなかなかできない素敵な明るい笑顔を勉強できたと思います。
そしてプラスα、外国人が日本をどのように見ているか、何を求めているのかを日ごろから徹底して研究することが、あなたの就職にも、さらには今後の日本の飲食業界にも必ずプラスになるでしょう。
サービスの原点は日本でも海外でも変わらない部分ではあります。しかし、日本流を押し付けるわけにはいかない。「外国人は普段、どんな日本を想像していて、何に喜ぶのか」を理解することがとても大切になるのです。
着物を着る店も増えました。芸者が呼べる店も増えました。ヘルシーさと味の両方を取り入れた料理や、和と外国を融合させた料理も増えました。
そう考えると、海外から見た日本というものを経験の中から学び、あなた自身が「文化交流の架け橋」となりうるスタッフになれるといいですね。あなたの近い将来を期待しています。
【プロフィル】ほそみしょういち◎1963年生まれ。大卒後、(株)リクルート入社。トップの営業成績を維持し27歳で営業課長に。29歳で2つの課を兼務、両担当課を全国ナンバーワンにするという快挙を達成。92年に独立し、人材会社(株)キイストンを設立。飲食専門求人サイトの運営や人材紹介を行う。著書に「リクルート式一瞬で人事担当者の心をつかむ方法」(PHP研究所)、「一瞬でお客の心をつかむ飛び込み営業術」(ゴマブックス)
オーストラリアの経験が生かせる
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